成風堂通信
★★★★★
成風堂通信を同梱している。
サイン会が11月10日だというが、曜日が書いていない。
何年かも書いていない。今年の11月10日に訪問してみよう。
ところで住所は何処なんだろう。
書店への愛を感じます
★★★★☆
書店員探偵シリーズの第3弾。表題作を含む短編集(2冊目)です。
前作に引き続き、読んでいてとても楽しい。登場人物が生き生きとしている。落語で言う「くすぐり」も散らしてあって、本好きはにやりとさせられる。他の作品のときと同じことの繰り返しになってしまうけど、やはり作者の書店への愛が感じられますね。(解説の坂木司も同じことを言ってますが。)
収録作のなかでもお気に入りは「君と語る永遠」ですね。最後の3ページ、読みながらあやうく泣きそうになってしまった。これは『探偵ナイトスクープ』並みでした・・・。
無理な話の運び方が気になる
★★☆☆☆
『成風堂書店事件メモシリーズ』の3作目で,07年04月の単行本の文庫化になります.
長編だった前作とは異なり,1作目と同じ書店を中心に据えた『書店の謎』の短編集で,
主人公ら以外の店員も多く登場するなど,これまでより書店の雰囲気が伝わる印象です.
ただ,他の作品でもありましたが無理に『謎』や『書店』を絡めているようにも映り,
どうも合っていないと言いますか,『作り過ぎ」,『狙い過ぎ』に思え気になりますし,
探偵役の女の子思わせぶりな言い回しも,時折ハナにつくことがあって引っ掛かりました.
また,前作で少し触れられた内面への掘り下げは行われず,こちらも物足りなさが残ります.
おなじみ書店や出版社,問屋の事情など『裏側』が描かれる様子も興味深く読めるのですが,
わかりやすく伝えようとする余りか,丁寧な描写や説明が却って冗長になっているところも….
なお,巻末の解説は坂木司さん.電子書籍から実際の書店や書籍,流通を語られていますが,
取って付けたかのように作品と結びつけるそれは,『解説』としての役割を果たしていません.
文庫化2冊目の短編集
★★★★☆
今回は文庫化第1作である「配達あかずきん」から一冊(長編「晩夏に捧ぐ」)置いての短編集である。本書でも5編収録されている。
私は本書に限らず、短編集が好きだ。良い所は、一話が短い(本書ではバラバラで25ページほどのものから100ページほどのものまで)、つまり少しの時間に読めること(長編だとこうはいかない。時間を置き過ぎると内容を忘れてしまう)、長編より著者の味がよく出ているように思えるからだ。
本書収録作の中でお気に入りは、最も短い作品である「ヤギさんの忘れもの」。じつにほほえましい作品であった。
ほほえましい作品。
★★★★☆
どこにでもあるような本屋が舞台で、名探偵がバイトの女の子という身近な感じが、
やっぱりいいですね。
事件も”生きる・死ぬ”といった大げさなものはなく、
日常の延長のようなちょっとした出来事が多いのですが、
「なるほど!」とうなってしまうような、スッキリ解決に導いてくれます。
とはいえ、決して軽くはないし、ホロッとさせる部分もあるんですよね。
そして、お金のためでなく、本が好きだから本屋に勤めているという人たちの、
熱い思いが伝わってくるので、自然と笑顔になってしまいます。
この本は、優しい気持ちに触れたい時にお勧めします。