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風の果て [DVD]

価格: ¥9,870
カテゴリ: DVD
ブランド: NHKエンタープライズ
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誠のようなもの、信義のような ★★★★★
NHKで制作された藤沢作品は「蝉しぐれ」「清左衛門残実録」と見応えのあるドラマと記憶にあるが、今回購入した「風の果て」も前者に比肩する出来栄えだった。53歳の主席家老、桑山又左衛門。彼の今はいかようにしてあったのか?軽輩の次男坊に生まれながら出世街道を駆け抜け、主席家老にまで上り詰めた彼の
迷いから物語は始まる。


桑山又左衛門は上村家130石の次男として生まれ、上村隼太と名乗っていた。彼には青春時代を供にし夢を語り合った4人の仲間たちがいた。野瀬市之丞、杉山鹿之助、藤井庄六、宮坂一蔵。上村隼太は彼らと道場で剣を学び、そしてその関係は、時と共に徐々に変わっていく。

脚本を担当した竹山洋氏は「この物語はひとつの事件を巡り、人生をいかに生きてきたかを考える時期に辿り着いた主人公の半生を振り返りながら、それはなんだと問われると明確な言葉が出ないが、あえて言うと、人間の骨の奥にある、誠心――という言葉かもしれない。誠のようなもの、信義のような、大きな愛のようなもの、そのことを書いてみようと必死にやった。」という。

 「風の果て、尚(なお)、足(たる)を知らず」

かつて藤沢作品である「清左衛門残実録」の主人公三屋清左衛門は、主君の側用人を務めあげ、禄を増やし隠居して第二の人生を生きる姿を描いた。同じ老いを描く作品でありながら、

 「日残りて 暮るるに 未だ遠し」

と起こった子細を書きとめる残日録をしたためる清左と、未だ足るを知らずという桑山又左衛門とは人物も
人生も違う。ただ、起こりがあるから今がある、その中で噛みしめるのは友や妻、家のこと、領民のことであり誠のようなものはひとつなのだということを子細に渡り丹念に描いた作品であり物語であったように思う。時と共に徐々に変わっていく友と、己を垣間見る時人生はいかなるものであったか?
風の果て ★★★★★
非常に良い状態で、表示どうりの良い商品でした。欲しかった商品が、購入出来て凄く嬉しいです。
原作を超えた ★★★★★
原作を読んでいたが、ドラマは原作以上に一人ひとりの人物が、訴える個性を持って描かれていて胸を打たれた。それはいくつかの細かな点で、原作のストーリー展開をうまく調整したこと(見る側に「果たし状」を提示するタイミングなど)が功を奏したこともあるが、何と言ってもキャスティングの素晴らしさとこれに見事に応えた役者の演技である。どんなドラマも一人や二人は、この役は違う役者にやってもらいたかった、という不満があったりするものだが、このドラマに限っては、主役からすべての脇役、端役に至るまで、それぞれの役者さんがその役を演じているのが嬉しくてやっている、ということを感じさせてくれる演技だった。(もちろん本当のところは知らないが、そう感じさせてくれることが大事だ。)原作以上に存在感があったのは庄六やふきだが、何と言っても野瀬市之丞は原作を超えてはるかに血の通った人間に描かれており、この人物の悲しさを遠藤憲一がすばらしい演技で魅せてくれた。隼太役の福士誠治の顔もいい、飄々とした石田えり、憎まれ役で終わらない仲村トオル、人間味たっぷりの親父様の蟹江敬三……と挙げていくときりがない。ただの脇役で終わるのかと思った加音役の沢田亜矢子も最終回に存在感を見せた。本当に出来のよいドラマで、DVDで手元に置いておく価値のある作品だと思う。岩代太郎の音楽もよかった。
2枚組みとは… ★★★☆☆
待っていたDVD化ですが、全8話、364 分をDVD2枚組みで出すとは…。

同じNHKでも、シルクロードは445 分で5枚組み、
プラネットアースは、236 分で4枚組みなのに!
せめて3枚組みで作ってほしかったなぁ〜。

正直、どんな画質になるのか不安で買うのを躊躇している状態です。
歳を取らなければ分からない事 ★★★★★
時代小説の名手である故藤沢周平氏原作の時代劇で、
ある藩の同じ道場に通う5人の若者の運命を描いた感動作です。
ドラマは、そのうちの一人である主人公桑山又左衛門(幼名隼太)
の青春時代の回顧場面と、筆頭家老になるまでの軌跡で成り立っているのですが
それぞれの若者の欲望・哀しみ・苦悩・孤独・愛憎が物語に纏わっていて
本当に胸を打たれる内容でした。
主人公の桑山又左衛門演じる佐藤浩市は、渋みのあるやや押さえ気味の演技。
家柄も良く出世欲を隠さない桑山のライバルである杉村忠兵衛役の中村トオルも
存在感があります。また無頼的で影のある野瀬市之丞役は、遠藤憲一で
この人は本当にはまり役で、見ていて惚れ惚れしてしまいました。
他にも実力派女優石田えりがいい味を出していて俳優陣は文句なしでした。
青春の果てに得たものは、失ったものは何なのだろうか。
時代は違えども、わき目も振らずに必死に突っ走っている企業人に、
藤沢氏が問いかけ、そして氏のその答えがこのドラマにあるような気がしました。
お勧めです。