やっぱりすごい。
★★★★★
パチーノとデニーロ、12年ぶりの共演作。
アメリカでも前評判はあまり良くなかった。
確かに、70歳近い2大スターがヒラの刑事を演じ、さらに若い刑事に交じって筋トレをするシーンなど、突っ込みどころは満載である。
しかし、それでもなお、クライマックスのどんでん返しは素晴らしい。
超えてはならない人生の一線(ボーダー)。
分かり合っていたはずの仲間とはどこで「正義」を違えてしまったのか。
「ヒート」では、2人はずっと別々の人生をたどり、最後に巡り会った。
「ボーダー」では、2人はずっと同じ人生をたどり、最後にすれ違った。
いや、すれ違ったのではないかもしれない。ついに2人はお互いを真に理解したのだ。
飄々としたパチーノの表情、実直なデニーロの演技。
やっぱりこの人たちはすごい。
ヒートを意識?
★★★☆☆
前回の共演作?ヒートを意識したストーリー仕立てになっているのはラスト近くでわかる。ヒートに比べて実に薄っぺらいB級作品にガッカリしてしまった。しかもバチーノは老朽化(笑)が激しく、 デニーロはデブりすぎている。
年月の恐ろしさ
★☆☆☆☆
パチーノは枯れ、デ・ニーロは肥え。
年月の残酷さを痛感した。
こんな作品を出すよりも「HEAT」をBlu-rayで再販してくれたほうが
ファンは大喜び&配給会社の懐も潤う。
期待してたのに悲しくなるよ…。
2大スターのガチンコ勝負の行方は・・・・?
★★★☆☆
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ、よくもまあこんな2大スターの共演をやってのけたものだ。製作費におけるギャラの割合はかなりのものだろう、と余計な心配までしてしまう。原題は「Righteous Kill」、「正義のための殺し」とでも訳すのだろうか。
で、映画としてのできは?というと、これが正直言って退屈な映画であった。厳しい言い方だが、B級のシナリオを大スターで映画にしてみました的な作品のよい見本である。デニーロやパチーノがどんないきさつでこの映画の出演を承諾したのか知らないが、ゴッド・ファーザーやヒートでの共演(実際には前者は一緒に映っていないし、後者もほんの数シーンのみだが)を知っているものにとって、この映画は格下にしか見えないのだ。
たしかに、この二人の共演を僕も望んではいたが、実際に作品としてできたものを目にしてみると、正直失望を禁じ得ないのである。(同じようなことは、「ロミオとジュリエット」(古い!!)のオリビア・ハッセーにも言えることだろう。)もう少し観たい!というところでおしまいにしておく方が、観る方のイメージ(それも勝手な、だけど)を崩さないのでよいのかもしれない。
感情的なターク刑事役をデ・ニーロはオーバーアクションに演じ、なにやら嫌み臭い。パチーノは、感情を表に出さないなだめ役だが、こういう役作りはたいへんにうまい。個人的には、両俳優の大ファンであるが故に、正直な感想を書いてみた。
米TVシリーズの「Band Of Brothers」に出ていたドニー・ウォールバーグ他もう一人の俳優さん(冒頭の囚人役)の顔が見れたのが、せめてもの収穫であった。ジョン・レグイザモも、好きな役者さんである。ブライアン・デネヒーのなんと老人臭くなったことよ。
画質については、暗いシーンも多いがそこそこきれいに出ている。ドルビー・TrueHD5.1のサラウンドも是非体験されたい。
メイキングも充実していて、こっちはたいへんおもしろかった。
あと、私はus盤なのだが、日本版のジャケットの方が遙かに秀逸な(というか映画らしい)デザインであると思う。us盤のジャケットはあんまりです・・