映像は良くできているが
★★★☆☆
前二作にはないダークな味わいがあるとかで話題になりましたが、
良くも悪くもそれだけの映画です。原作を読んでいれば話にはついて
いけるし、よくぞ誤魔化したと感心する部分もありますが、
原作を読んでいないと解らないのというのは映画として大失態です。
これでは、前二作を丁寧に観賞した人にも理解できません。
独立した「映画」として鑑賞できないため、良くできたB級映画よりも
厳しく採点せざるを得ませんでした(豪華な映像がもったいない!)
特典映像も、前の作品よりも貧弱。やっつけ仕事で造った感じがします。
吸魂鬼(ディメンター)の描写が原作と異なっていることついて。
おそらくグライドという英単語の解釈の間違いと思われます。
原作では湖(池?)を回り込むので、空を飛ぶのでなくするすると
すべるように移動するという意味だと思うのですが・・・・・
映像の迫力が十分あるのでそれ自身はいいとしても、後続の作品に
影響する部分(空を飛ばれちゃ困るんです)だけに「これからどう
するのか?」と不安が拭えません。