多くの画像診断の先人達の、考え方、勉強の仕方などが、オムニバス形式で多数まとめられている。reading listも秀逸。画像診断を学ぶ人のためは必読のバイブル。

この本の特徴と言えば、画像診断における心構えや考え方が書かれていることである。１１人の優れた先生方が、それぞれこれらについて書かれており、中には実例を挙げて説明されている先生もおられる。これからやろうと思っていることに対する大きな概念や考え方を知っていれば、先が見えやすくなる。画像診断にもこれがあてはまると思われる。この本はこのような意味で今までにない最高の本である。

放射線科医だけでなく、一般内科・外科など画像診断に携わる医師なら読む価値ありです。普段画像レポートを書いてもらっている放射線科医の考えていること、偉大さに頭が下がることでしょう。

今までにない、画像診断医の読影スタイル、読影哲学について臨床現場で活躍される中堅の先生方の回答をそのまま記載している。質問が若干誘導尋問的で、こうきかれたらこう答えなしゃーないやろという感じもするが、概して生の声が伝わってくる本である。

これから画像診断をやっていこうとする先生にも見てほしい本であるが、これらの先生の意見をそのまま真似るのではなく、批判的にも見ながら実際の臨床現場で役立ててほしい。