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水死 (100周年書き下ろし)

価格: ¥2,100
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 講談社
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より深く具象の森へ ★★★★★
より具象の森へわけいる大江健三郎の小説は
眩暈とも目まぐるしいとも実に圧巻であった。
読み疲れました。 ★★★☆☆
近年の流行作家ばかりでなく、本格的な、日本を代表する作家の作品を読んでみよう!と意気込んで、初の大江健三郎さんでした。

が、正直とてもとても難しかったです。結果から言えば、読み解けなかったです。そして読み疲れてしまいました。
完敗です。←我ながら意味不明…。

そこに並べられている言葉は日本語で、難解な語彙も特にない。文章の意味もわかる。登場人物もわかる。起きている出来事もわかる。
それなのに自分の中でうまく繋がらなくて、それでも読み進んでゆく物語に巻き込まれ、最後の強烈な結末。

もつれた糸が最後までほどけなかった感じです。
大江先生の言いたいこととは・・・。 ★★★★★
まず、ちゃんと理解したつもりで読んだということを断っておく。内容(ストーリ)そのものは決して難しいものではない日常の物語。しかし、その作者の周辺もしくはご自身の話として書かれてあるもので、大江先生は果たして何を読者に伝えようとしたのか?前半の内容ではなかなか浮き彫りになっていないと思ったが、後半に近づくに連れどんどんみえてくる。「明治の精神」、「平成の精神」に対する作者の考えと、お父さんの死の意味、国家とレイプされる少女、全体を通して伝えようとするテーマは私のような普通の読者には難しいが、先並べた個々の素材がこの小説でどうして出てくるのかを大江先生が一生書いてこられたある一貫的な小説の流れで読み取ることができる。実は日本という国はこうなんだという、日本が近代国家になっていく歴史から始まっていく大江先生の省察と警鐘は、家族と祖先がいる日本を愛するからこそ恐らく大江先生が感じられてこられた生涯の問題意識はこの作品でわかりやすく現れていた。因みに私は日本国籍ではないが、この作品こそ海外に発信すべき価値のある日本の文学作品だと思う。世界で共有できますよ大江先生。
新しい代表作? ★★★☆☆
帯には「小説としての面白さを平易な文章で達成した」とある。新聞の書評などを読んでも一様に「平易な文章」と評されている。
かつての作品に比べれば確かにセンテンスは短く、難解な語彙は少ない。しかし、立石に水が流れるようにさらっと読めるのか、といえばそれは大間違い。この作家の作品に内在しているようにも感じられる独特の粘っこさは健在だった。
作者本人と重なる作家と障害を持つ息子との葛藤、四国の山間の舞台という大江作品にはおなじみの登場人物、場面設定でストーリーは展開する。中盤やや冗長な印象は否めないが、終盤はある程度のエンターテインメント性も備えている。しかし、どうも初期や中期のような迫力が感じられない。それは「円熟」と呼ぶこともできるのだろうし、こちらの読解力不足の可能性も高いのだが、「水死」より素晴らしい大江作品はたくさんあるような気がする。
水死とは ★★★☆☆
個人的な興味として日本文学は死んでしまっているのか、必要なものなのかを確認してみたいという気持があり今回大江さんの水死をテキストに読んでみた。答えとして小説とはかくも自由なものなのかとしか言えなかったが。ラストに近づくにつれ近作のさらばわたしの本よのようにどんでん返しというかとんでもない結末が出てくる そこで私自身意識が固まってしまったがオチをぬかしてもなぜか悪意的なものを本の途中から感じてしまいダラダラした気持ちで読んでしまいまった。私は大江さんの良い読者では今回無かったと思うけど文学のひとつとして受け入れるしかないのだろう。しかし長い時代を経験した高齢の作家の筆による小説であるという点 また内容がアクティブである事は救いである。私には誤解を恐れずに言えば本人の憂鬱 高齢者の憂鬱は決して悪いものではないと感じられたが他の方の意見も聞いてみたい小説でした。