昭和33年。東京の下町の自動車修理工場に、集団就職で青森からひとりの少女が就職してきた。六子は大きな会社を期待していたが、小さな工場でガッカリ。それに怒った社長の則文だが、やがて六子は則文の妻トモエや息子の一平らと仲良くなり、一家になじんでいく。一方、売れない作家の茶川は、飲み屋のおかみのヒロミから、親に捨てられた少年・淳之介を押しつけられ、一緒に生活することに。最初はけむたがっていたが、淳之介が自分が原作を書いている漫画のファンだと知り、次第に距離が縮まっていく。そんなとき、淳之介の本当の父親が現れ…。
東京タワーが完成し、白黒テレビが出始めた昭和30年代を舞台に、人情味溢れる下町の人々の心温まるエピソード満載の感動作。堤真一(工場の社長)薬師丸ひろ子(社長の妻)吉岡秀隆(作家)小雪(飲み屋のおかみ)など人気と実力を兼ね備えた役者陣も好演だが、一平演じる小清水一輝のヤンチャさ、淳之介演じる須賀健太のけなげさが、この映画のチャームポイント。また下町の人情がホノボノと胸を打つゆえに、後半のさまざまな別れには泣かされっぱなしだ。昭和の景色を再現したCGも見事だが、やはり映画は映像だけでは語れない。人々のやさしさに、心の清らかさに触れることのできる原作(西岸良平の同名漫画)のハートを山崎貴監督がきちんと映し出したからこそ、感動できる映画に仕上がったといっても過言ではないだろう。(斎藤 香)
イマイチでした
★☆☆☆☆
この映画の魅力がイマイチ解りません・・・・。
あからさまに涙を誘おうとしているのが解りすぎてダメなんです。
たくさんの方が、この映画を評価しているのに、こういう評価になってしまって申し訳ないです。
この映画の魅力が良く分かりません・・。レビューを見てると評価が高い方が多いので、自分の感覚がおかしいのか?ズレているのか?と、ちょっと不安になってきました。
映像は本当に素晴らしいと思うし綺麗な映像は評価出来ると思います。
でも、お涙頂戴をあからさまに狙っているところが何か苦手です。
もう少しさりげない作り方にしたほうが自分は好きです。
あと、映画の中身に深見がないというか、何か安っぽい感がします。
とんでもないクソ映画
★☆☆☆☆
原作は涙を流す感動ではなく、心が暖まるほのぼのとした漫画。
こーゆーこともあるんだね、とか、こーゆーのもいいね、とか思えてしまう漫画。
原作への愛が感じられず、原作のオイシイ設定だけ頂きました、としか思えない。
はっきり言って、子供騙しの映画です。
ここまでオリジナル設定が強いなら、三丁目の夕日を語らないで欲しかった。
涙でズルズルになる
★★★★★
涙でズルズルになるシーンは、7箇所ほどあるのですが、
同じくらい微笑ましい場面もあります。
ただ明るい話だけではなく、戦争の傷跡、
高度経済成長期へ突入する際の消費社会の歪み
なども細かく描写されています。
観ていて心がホッコリするような、
日本中が元気になってくれる予感がします。
リアリティの欠如が問題
★★☆☆☆
これだけ感動した人達がいるのだから、見方によってはこの映画は良い映画なのかもしれない。ただ、無心になって楽しむには、リアリティの欠如が邪魔をする映画である。物語の現実性を言っているのではない。そこにも問題はあるのかもしれないが、もっと大きな問題は演出にある。CGを使って当時の町並を再現しているほどだから、リアリティにこだわった映画なのだろうが、そのわりには他の部分がおそまつである。例えば、風。この映画には雨も降り、雪も降るが、風の強い場面が出て来ない。当時、東京はからっ風で有名で、冬には木枯らしが吹き、それは寒いものだった。ところがそういった場面がない。また例えば、汗。主人公がランニングシャツを着て登場する場面がいくつもあるが、身体にまったく汗をかいていない。東京の夏の蒸し暑さは、当時も今も相当なもので、大汗をかくのが当然だと思うが、この映画にはそれがない。また記憶違いかもしれないが、セミの声もこの映画ではほとんど聞こえてなかったように思う。
わざとらしい演技は横に置いても、この映画のリアリティの欠如が鑑賞の邪魔をする。この時代を知らない人達には、小津安二郎監督の「東京物語」や「晩春」をお勧めする。これらの映画と「三丁目の夕日」を是非比べてみてほしい。「三丁目の夕日」は、日本アカデミー賞を総なめした映画ということだが、それはそのまま最近の日本映画のレベルを物語っているのではないか。大人の鑑賞に耐えうるような映画ではないと思う。ちなみに東京タワーが間近に見える地域は、恐らく田町、浜松町、神谷町のあたりだろうが、あの辺は下町とは呼ばないのが普通である。
最高!!
★★★★★
感動しました。良い話です。泣きました。見て損はないです。