共感
★★★★☆
ネコのアブサンが亡くなって1年後の夫婦の生活や、心境などを描いた『帰ってきたアブサン』ほか、ネコに関係する短編集。
ネコを亡くした後、生きているわけはないのに、別のネコを見て「アブサン」と思い呼んでしまう心境は、よく理解できたし、涙が出た。
生まれ変わった姿なのじゃないか、など、いろいろと人によって考えるらしい。
ネコを人間より下にみることなく、同じく地球に生きているものとして敬愛する姿勢が素晴らしい。
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★☆☆☆☆
「アブサン物語」を楽しく読んで、続いてこちらを読みました。
「猫が好き」な人なら問題ありませんが、「すごく猫が好き」な人にはすすめません。
作者とその奥様はどこまでも、冷徹な記述者であり傍観者です。
大事なのは「アブサンだけ」です。「無菌で育てたアブサン」に害が及ばぬよう
えさをやっている外猫が次々と死ぬのを、ただ「傍観」し、観察しています。
まだ死んでいない(が、今にも死にそうな)仔猫の墓穴を、準備する様子が
淡々と描かれています。
野良猫に対する気持ちや考え方は、人さまざまなわけですが、アブサンへの愛情が
あふれている作品であるがゆえに、「それ以外の猫」に対しての、その希薄さが
はっきりと現れています。読み進むうちに、気分が悪くなりました。
作者が餌を与えている外猫が産んだ仔猫が次々と死んでいく章で、読むのをやめて
本棚の奥に放り込みました。二度と読まないと思います。
同じ思いをする人がでると気の毒なので、中古にも売りに出しません。
描写は上手いし、アブサンの話だけを読むなら心温まるものがあるので
「自分の猫だけが可愛い」という人なら、共感できるものがあるかもしれません。
最悪な気分になりました
★☆☆☆☆
「アブサン物語」を楽しく読んで、続いてこちらを読み、最悪な気分になりました。
「猫が好き」な人なら問題ありませんが、「すごく猫が好き」な人にはすすめません。
作者とその奥様はどこまでも、冷徹な記述者であり傍観者です。
大事なのは「アブサンだけ」です。「無菌で育てたアブサン」に害が及ばぬよう
えさをやっている外猫が次々と死ぬのを、ただ「傍観」し、観察しています。
まだ死んでいない(が、今にも死にそうな)仔猫の墓穴を、準備する様子が
淡々と描かれています。
野良猫に対する気持ちや考え方は、人さまざまなわけですが、アブサンへの愛情が
あふれている作品であるがゆえに、「それ以外の猫」に対しての、その希薄さが
はっきりと現れています。読み進むうちに、気分が悪くなりました。
作者が餌を与えている外猫が産んだ仔猫が次々と死んでいく章で、読むのをやめて
本棚の奥に放り込みました。二度と読まないと思います。
同じ思いをする人がでると気の毒なので、中古にも売りに出しません。
描写は上手いし、アブサンの話だけを読むなら心温まるものがあるので
「自分の猫だけが可愛い」という人には、むしろおすすめですね。
ネコと一緒の生活
★★★★☆
どう見てもネコ好きの文章なのに、作者自身はネコ好きとは自覚していない。生後3ヶ月で引き取ったアブサンを去勢して家猫にしてしまったことになんとなく後ろめたさを感じている筆者だけれど、アブサンと過ごしたことで広がった外猫たちとのつながりは本当に暖かで心がぽかぽかになります。