4巻では、鈍感な天然イケメンヲタだと思っていたコーサカ君が
抜群の包容力と大人の言動を持っていたり(どこまでオットコマエなんだ)、
春日部さんの弱い一面が見れたりと、
登場人物の新たな側面がほんの少し垣間見れます。
主役の存在感をほとんどなくしていた笹原にも徐々に脚光が
当たり出してきました^
個人的に好きな斑目の、密かで不毛な恋心も、続巻で
どのような形に展開するのか楽しみです。
ドロドロ恋愛も得意な(失礼)作者ですが、「げんしけん」では
この空気を保ちつつやってほしいですな(あくまで個人的希望)
しかし今巻でもダラダラ展開しつつも、
ただの怠惰なヲタ漫画にならないのは、
一般人(春日部さん)からの視点や
突っ込みが絶えずあり、一般視点とヲタ視点での
バランスを取っているからでしょうね。
こういう人間関係の絡みって実は今までの漫画には
あまり無かったような気がします。
人生を賭しているような真性ヲタクには
非常に評判が悪いらしいこのマンガですが、
「ヲタクの青春の実態」のような捉え方でなく、
ヲタク系のサークルを舞台にした
人間関係の妙でみせる青春ギャグ漫画として
見た方が素直に楽しく読めますよ。
実際ああいうサークルでコーサカ君みたいなイケメン万能ヲタや
春日部さんみたいな存在はほとんどあり得ませんからねぇ・・・。
まぁ私等のようなある程度ライトなヲタにとっては
この漫画のバランス感はなんだかとても心地好いです。
この絶妙の空気のまま長く続いて欲しいものです。