園子さんって、いしいさんの奥さんだったんですねぇ。
★★★★★
おもしろかったですよ〜。園子さんを羨ましく思います。
「プラネタリウムのふたご」を書き上げるためにいろいろ取材に出かけたんだなぁと感心してみたりだとか、仕事の依頼に愚痴っていたりするいしいさんの日記を読んで幸せだなぁと思えました。
ちゃんとごはん日記になっていて読んでて楽しかったです。変な本だよな。この日記が読めてよかったです。続編まってます。
これは謎、これは奇書、この人は奇人か天才か、でもいきなり三崎に行ってまるいち魚店でどっさりあれこれ買い込みたくなる
★★★★☆
「奇書」という呼び名がこれくらいふさわしい本は珍しいと思いました。この人、フツーじゃありません。日々のごはんをたんたんと(?)書き連ねるだけで、ここまで充実した文が書けるとは。二十一世紀初頭の生活記録として、300年後の歴史家は熟読するでしょう(そのころ「歴史家」がひとりでもいれば)。そしてすでにいろんなことが、そのころにはわからなくなっているでしょう(犬だのトナカイだのの「着ぐるみ」って何、とか)。ごはんを書けば当然、生活を書き、それは逃れようもなく「仕事と日々」の話になっていきます。そしてそれは、モンテーニュのエッセーがおもしろかったり「ピープス氏の日記」がおもしろかったりするのとおなじく、別にいしいさんの小説を読んだことがない人にもおもしろいもんです。「園子さん」の正体も謎ですが、毎日毎日(ときには一日に二度も)そこで買い続ける「まるいち魚店」が異常に魅力的に見えてきます。これをもって二十一世紀初頭人の消費生活を未来の人に論じられても困りますけれど。巻末、魚屋のご主人との特別対談も抱腹絶倒。夏に三崎になんとなく遊びに行って、磯遊びをして、できればトコブシなど密漁して、足りない分はまるいちで買って、なんとなく焼いて缶ビールでも飲めたら、楽しいだろうなあ。いしいさん、ぜひ招待してくださいね、といってもそうはいかないか。このごはん日記、いまもインターネット上で続いているようですが、わざと読まないようにしてます。いつか紙媒体に載ったときの楽しみとして。この本は、醤油のはねや油じみをたくさんつけながら読みたいので!
おもしろコワーな日々の生活
★★★★★
小説を読むと、ひっくり返るやら呆れるやら。←驚き通り越してるので。
あまり本を読まない私だけれど、今、実在してる作家の方たちは、
こんなお話をいくつも、わんさかと創造してたりするんですか?
(誰か教えて・・・私が知らないだけなの? そうなの?( ̄□ ̄;))
ほんとに、どこまで読み込めるだろうか?と思う作品ばかりだけど、
森をみて木をみて枝をみて葉をみて・・・、
という読み方をしては、それこそ、もったいない気持ちが膨らむので、
素直に無理せず、作品そのもののかたまりを読ませてもらってます。
あぁ、でも、細かいところも読んでいきたーい!(笑)
作家・いしいしんじさんの日々の暮らしぶりを、
この本を通して、こうして読めるなんて、嬉しくてならない。
子供たちのハッとする発言や、仏像を観ての感想や、ほら貝の話など。
作家の放つ正気さと狂気さの綱渡り的な静かな興奮が感じられて、
おもしろコワー。もう、読みながらワーワー言うてしまいます。
「プラネタリウムのふたご」などの創作過程も読めて、
こんな風にして、あの作品は出来上がり、私は読むことが出来たのかと思うと。
そりゃあ、あなた、驚き、もものき、さんしょのき!
鹿だか、トナカイだかの着ぐるみで、ぐったりしてる姿などは、
拍手もんです。
ほかの方も書かれてましたが、この作家と同時代に生きてるのか〜。
どきどきしますね。
もう、それが不思議だわ。
いろんなところに何かが隠されている、込められているように、
見えて、感じられてくるから、たまらないわ。ε〜( ̄、 ̄;)ゞフー
出版社がいけないと思う
★☆☆☆☆
本人は、ごはん日記なんか書いて面白いのかな・・(・・?といぶかしんだようだし。私はがんばって90ページ読んだのですが・・わるいけど、こんな面白くない本めずらしいってレベルです。本の宣伝に作家の方に書かせられた経由はわかりましたが。あるサイトのブログで、ファンしか読めない、ファンも退屈、という文章もありました。事務的に、毎日、四行を二行スケジュール、二行夕飯の献立って風に書いてます。90ページはまぁ。最後まで、そんな感じぽいけどなぁ。都会から港街に住んで風景が変わり、少し本人が実際体験する分は、少し刺激的かもしれないけど。それを全く伝えてない運びです。伝える気もそうないという感じの。本になるまで、ギャラはあったのかなぁ。少しはあったのかもしれないし、無、だとも、想像出来る。そんな本です。クーツェは読んでみたいです。でもこの人の才能は・・私は感じないのですが、だっていくらなんでも・・こんなに面白くない事書ける人はそういない筈だから・・という感じも私は正直する。
かわいいひと・・・
★★★☆☆
いしいしんじの小説は読んだことがないけれど、食べ物の本が好きなので購入。
おいしいものを毎日きちんと食べ、飲み、いろんな人々と仲良く楽しく過ごす、ファンタジーのような日記がいくつも続く。すごく食べたくなる気持ちにさせる、三崎の魚の味の表現がよかった。
いしいさんて、素敵な人だと思うけど、どうして三崎の人と、こうまでも親しくできるのかが不思議。すごい能力だと思います。