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阿修羅ガール (新潮文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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もう読者は置いてけぼり ★★★★☆
「煙か土か食い物 (講談社文庫)」のときの疾走感はそのままに、日本人アメリカの救急救命医から女子高生へ。ほんとに妹の口調そのままでよんでて時折笑い、時折ムカムカする。文体だけで。話はというと、主人公の恋愛と脳内を中心としたカオスな社会の物語。もう伏線も何もあったもんじゃない。伏線は張りっぱなしでほったらかし。もう読者は置いてけぼりです。この人の書く小説は好きか嫌いかの2パターンにわかれると思います。私は好き。ただ、やっぱりある程度、伏線は消化していただかないと、解決してないことだらけで読了感がないっす。んで、これ三島由紀夫賞受賞作品だそうです。三島由紀夫賞、どんな作品にわたしてんねん、とおもったら選考委員に筒井康隆が。なーる。
ラリってないと読めない。読んでもラリってしまう。 ★★★☆☆
舞城氏はこの阿修羅ガールで三島由紀夫賞を受賞したそうだが、三島由紀夫が何だってんだ。と言いたくなるような展開にクラクラする。

いきなり女子高生が酔っ払ってラブホでやってるし、蹴り入れて帰ってきたら、翌日には相手が死んでる。でも何で死んだかとか、全く関係なく全国の連続殺人の話やら、2ちゃんっぽい掲示板での罵り合いスレが2ページ続くわ、死後の世界に行ってしまうわ。そして出てくる人間にほとんどマトモなのがいなくて、誰も彼もが心理的な闇の部分を丸出しにして、それでも人間が救いを求めたり求めに応じる人間がいたりする。気色悪いけど読んでしまう。

死後の世界に占い師の力を借りて助けに来た男に、勇気を出してコクってたのに「友達じゃだめか」と言われて自殺するシーンは笑わずにいられない。
頭の固い文学評論家気取りは読まない方がいい。 ★★★★☆
賛否両論ある舞城王太郎の代表作と言っても過言ではない本作。分かりやすいストーリーに、カモフラージュされたメッセージのある文学と対をなし、ぶっ飛んだストーリーと、勢いのある文体に、分かりやすいメッセージのある作風が特徴ですが、この作品も例外ではありません。

感性で読める読者には支持され、頭の固い文学評論家気取りは理解出来ない作風かと。

僕はかなり好きです。
混沌 ★★★☆☆
主人公は想いを抱えて少女的に悩み、その間に街は混沌状態に。グルグル魔人は暴走し、同級生は誘拐され、子供たちはアルマゲドンを始める。世界は、そして主人公が対峙するものとは…。独特の文章で物語は展開され、結末を迎えます。

「自己憐憫が一番タチわりーんだよ。うじうじ腐るだけで前にも上にも進まねーから」
疾走感溢れる物語 ★★★★★
いわゆる現代文学初挑戦だったので、怖々としながら読み始めたんですが、作者の疾走感溢れる文章によって、操られるかの様に物語世界へ引き込まれました。
冒頭から疾走感は持続し、尻つぼみにならずに最後まで面白さは上昇し続け、一気に読み終えました。素晴らしかったです。
また、殆どが主人公である女子高生の語り口調で展開され、第一部ではその生活がリアルに描かれるので、突飛な展開でも面白く読めたのだと思います。舞城王太郎は凄い。