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コンピュータアーキテクチャ 定量的アプローチ 第4版 (IT Architects’ Archive)

価格: ¥8,610
カテゴリ: 大型本
ブランド: 翔泳社
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時代の先端を行く内容で、まさに計算機アーキテクチャの教科書 ★★★★★
計算機アーキテクチャの世界的教科書として名高い「ヘネ・パタ」本の第四版。私は主に第一版を読んで勉強したのだが、本書の構成が余りにも変わっているので驚いた。初版では計算機の用語の説明から始まり、計算機の構成要素を段階・網羅的に説明しており、まさに教科書と言った体裁だった。特に各設計方式の定量的評価とソフトウェアとのトレードオフの考慮に定評があった。本書のキーワードは「並列性」である。

本書に依ると、シングル・プロセサの性能は頭打ちになっており、これから高速性能を目指すためには従来の版でも触れていた命令レベル並列処理(ILP)に加えて、スレッドレベル並列性(TLP)とデータレベル並列性(DLP)が重要と述べ、実際、第二章〜第五章をこれらの「並列化」処理に割いている。第一章は導入部で、第六章はストレージシステム(RAID)の信頼性・可用性の説明なので、本書が如何に「並列化」に重点を置いているかが分かる。では従来の分厚い記述はどうしたかと言うと、付録のCDに収められている。本体をスリム化すると言う点も本版の目的だったらしい。

第二章でILPについて述べた後、第三章で、ILPの限界について説明される。また、命令の投機実行おけるハードウェアvsソフトウェアの検討を行なっているのも本書らしい。また、TLP抽出のためにILPを用いる方式も説明される。第四章では、TLPに関連して共有メモリ・アーキテクチャについて詳述される。特に同期に関しては、SUN T1を例に採って具体的に説明される。第五章では、DLPに関連してAMD Opteronを例として、キャッシュ階層と仮想記憶について詳述される。

常に時代の先端を行く内容で、まさに計算機アーキテクチャの教科書と呼ぶにふさわしい名著。
4章の訳が最悪 ★★★☆☆
 他の章の訳はともかくとして(総じてあまりよくないが)、4章の訳は最悪です。直訳なだけならまだ許せるのですが、主語と述語の対応がつかない文章が数多くあったり、語句の説明もないままのカタカナ語を多用したりしていて非常に読みにくい。さらに"〜したりするために〜したりする"などと無駄に冗長に書いてあってただでさえ読みにくい文章をさらに悪くしている。
 4章の訳者は監訳者であるそうで、あとがきに原著者の意思を尊重する形で訳出を進めたと書いてあるが、正直お前が言うなという感じです。おそらく自分の訳文を一回も推敲していないのではないかと思います。出版社のかたももう少しまじめに校閲をして欲しかった。付録のボランティアが訳した文章のほうがはるかにクオリティが高いです。
 この版ではスレッドレベル並列性を扱ったこの4章をひとつの売りにしているのにこのような駄訳で日本語版が出版されてしまったことを非常に残念に思う。世界的な名著を汚した訳者には猛省を促したい。
 
コンピュータアーキテクチャは専門外ですが ★★★★★
C言語の移植性を考えるために、コンピュータのアーキテクチャの違いを理解したくて勉強しています。

コンピュータのアーキテクチャを理解するには、「コンピュータの設計と構成」と併せて読むとよいと言われました。

付録Bに、コンパイラに関連する命令セットの話があります。
インテルの成功の理由を3つ述べています。

1 初期のIBM PCで採用されたため、バイナリ互換が非常に重要
2 十分なハードウェア資源が利用できるようになり、80x86命令を内部でRISC命令セットに飜訳し、RISCライクな命令を実行するようになった
3 PCマイクロプロセッサは市場規模が非常に大きいので、ハードウェアによるRISC命令への返還に要する設計費用が増加しても容易に償却できた。また、製品の費用を低下させている。

また、Playstation2のCPU,デジカメのCPU,携帯電話のCPUの例が載っています。残念なのは、Playsttion3のCPUの例が載っていないことです。

CPUを利用する側からすれば、例外(割り込み)に対する例がいくつかのCPUについて掲載されているのは便利です。

例外(割り込み)のどういう設計がなぜいいか、どの設計と互換になっていくとよいかの方針が分からなかった。

コンピュータの設計の善し悪しとは何か、どういう設計がよいか。

設計者の美学と、利用者の利便性についてそれぞれ評価があるとうれしい。
それが本来の定量的アプローチではなかろうか。
久々の日本語訳 ★★★☆☆
ヘネパタが初版以来久々に日本語訳となりました.
そういった意味では非常に意義深い出版だと思います.
が,いかんせん訳文が読みにくい….
原著の英語はそんなに難しくないですから,原著を検討されても良いと思います.
訳書の方が安いですけれどもね.

ただ,本自体は紛れもなく名著,バイブルだと思います.
訳の善し悪しは別としても,日本語訳が出版されることは大変喜ばしいです.