その17年後―――
17年前の女王との大戦で妻と娘を失い、感応者への憎悪を燃やしながらも、所属する組織「世界連邦保安機構(マークエルフ)」にそれを封じ込められた感覚者の捜査官、パット・ラシャヴォフスキーは感応者によって行われた犯行の捜査に当たることになる。
元ヴァチカン奇跡局が中心となっている感応者育成組織、「ヴァティニシアン」からの使者、ラファエル・リー・ダナーと捜査を続けるうち、パットは事件の真相、そして自らの所以を知ることになる―――
作・冲方丁(うぶかたとう)イラスト・伊藤真美のゴールデンコンビが贈る、書き下ろし中編。
想像力をかきたてる文にキャラの心理描写もきちんと描かれていて、読み応えはそんじょそこらの長編よりバッチリです。
SFハードボイルド、「微睡のセフィロト」是非ご一読ください。