このCDの収録曲の特徴のひとつは、管楽器の使用が多いこと。

宮内さんは出来上がった作品を見てから作曲したわけではないだろう。 怪獣物と聞いて、ゴジラのようなイメージで作ったに違いない。

そのせいか、悲壮感漂う軍隊調の曲が多い仕上がりになっています。


収録曲は20曲ですが、実際は50曲以上入っています。 2曲目などは、9曲で1曲になっている。

しかし、戦闘シーンのBGM曲「進め!ウルトラマン」は、これだけで1曲にしてほしかった。

本CDでは13曲目の「悪魔はふたたび」の3分30秒〜に、整理番号Lー5として入っています。


興味深かったのは、15曲目の「特捜隊の歌」。
『でっかい怪獣〜やっつけろ!』と、巷で云われている部分が実は『悪い奴らを〜やっつける』だったこと。

ソノシートにしか収録されていなかったそうだから、ちょっとした発見でした。

ウルトラマンのサントラがリマスターにて再発売。音は以前の物より太くなり、小さな音でもしっかり聞こえます。ただしステレオ音は１１曲目ウルトラマンの歌、１５曲目特捜隊の歌のみで、それ以外はモノラル音です。しかし故・宮内國郎氏手がける管楽器を中心とした独特な古典ホラーっぽいサウンドが堪能できるのはここまでなので（セブン以降は冬木透氏に変わり弦楽器中心のフルオーケストラサウンドに変化している）そういう意味でも貴重な一枚だと思います。しかしその殆どがモノラル音声なので、モノラル音嫌いな方にはおすすめできません。

この一枚で（ウルトラＱからの流用曲の一部やＭＥテープからの収録を含む）空想特撮シリーズウルトラマンで
使用された殆どのＢＧＭと、ＴＶ（２話〜使用版）＆フルサイズ主題歌＆「科特隊の歌」が聴く事が出来ます。
ジャミラの死のシーンのＭＥテープからの曲は聴いていて悲しくなります。
各ＢＧＭ毎にトラックが切られていませんのでマニアには物足りないかも知れませんが、
そのようなファンの方は前述の２枚をもう持ってますよね？
ジャケットのＡタイプウルトラマンがＧＯＯＤですし、低価格なのも良いですね。