エレキとジャズの都会派ホラー音楽。デジタル・リマスタリングによるベスト盤。歌も2曲収録。
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DVDが再リリース中、ウルトラシリーズのルーツ「ウルトラQ」のサントラ・ベスト盤。
デジタル・リマスタリング、旧盤復刻をベースに代表曲+レア音源が売りの「ウルトラサウンド殿堂シリーズ」リリース第一号です。
12ページ(表紙・裏表紙含む)の解説書には、各曲の詳細な説明はもとより、番組制作の経緯から、ウルQのサントラレコードの発売、これまでのCD化の歴史まで細かく説明されています。
「ウルトラQ」の代表曲を聴くために、今買うならこの一枚。
完璧を期すなら、「ウルトラQミュージックファイル Vol.1,2」。
とにかく安く手軽に雰囲気を楽しみたいなら「ANIMEX 1200シリーズ テレビオリジナルBGMコレクション ウルトラQ」をおすすめします。
本編では流れませんでしたが、当時ソノシートなどには入っていた懐かしい主題歌「大怪獣の歌」、副主題歌「ウルトラマーチ」(佐原健二・桜井浩子・西条康彦のセリフ入り)を収録しているのは、上記のうちでは、この殿堂のみ。
私は、すでに「ミュージックファイル Vol.1,2」があるので迷いましたが、結局購入。
今回の「デジタル・リマスタリング」の効果は微妙。
確かに音が多少はっきりしている感じはしますが、劇的というわけでもないのは、私の耳が鈍いから?
「ミュージックファイル Vol.1,2」も、すでに音が結構良かったためだと思います。
でも主題歌が入っているので、良しとしました。
音楽は「ウルトラマン」「ガス人間第一号」「オール怪獣大進撃」「戦え!マイティジャック」「ザ☆ウルトラマン」の宮内國郎。
都会的センスのSFアンソロジーに、ジャズをベースにした音楽作り。
ショック音のタイトルバックから、おなじみのテーマ音楽、ミステリアス、サスペンスから、巨大怪獣の大暴れ、大スペクタクルまで、実に幅の広い表現力に驚きます。
その反面、子供の世界を中心にしたエピソード「育てよカメ」「カネゴンの繭」などでは、突き抜けるような明るさを歌い上げています。
そして、「ウルトラマン」「ウルトラファイト」でもこのQの曲が流用されましたが、それらの曲も一部収録しています。