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ボトルネック (新潮文庫)

価格: ¥594
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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ボトルネック (新潮文庫) [文庫] [Sep 29, 2009] 穂信, 米澤
ボトルネック (新潮文庫) [文庫] [Sep 29, 2009] 穂信, 米澤
不思議な感じ ★★★★★
にわか米澤ファンです。

40男にもなって若い男子が主人公の
本を読むのも、それ自体、かなり感慨深いものがあり、
おれが二十歳の頃はこんなにいろんなこと考えてたっけ?
なんてそんなことが結構気になっちゃった面はありますが、
ちょっと不思議な感じが残る本でした。

登場人物は個性的で、会話もおもしろい。
でもテーマは軽くない、と言ったらもう月並みな感想
そのものですが、一回読んだくらいだとちょっと
分からないのかなって思わせられた結論でした。
1年くらいほかの本をたくさん読んだら、また読もうと思って
(そして奥さんにも読んでもらって一緒に話をしようと思って)
よく見えるところにおいています。
幼い。拙い。そして、ただただ暗い。 ★☆☆☆☆
はっきり言って文章が稚拙。

<ヒューマニストとモラリスト>なんて大仰な言い回しを、
プロの作家が無自覚に使ってくれるなよな、と思う。
読んでるこっちの方が恥ずかしくなる。
主人公の年齢設定がそうだから、ではなく、この作者自身が
「ムズカシイ言葉を覚えたての中高生が会話の中にそれを盛り込んでみる」
域を出ていないのでは?と感じさせてしまうような拙さ、青臭さ。

また、どうやらこの作家、悪い意味で「ネット世代」らしい。
「電波系」なんて言葉を会話に平気で使うのもおいおい…と思うし、
主人公が、嫌いな兄のことを描写するさまなどに、
2ちゃんねるのような薄気味悪い負の方向のエスカレートぶりを感じる。

とにかくこの“こなれない”文体には閉口させられた。
それでも、「設定が秀逸」とか書評に書いてあったような気がしたので、
我慢して最後まで読んでみる。

なんということはない。
「こうで、こうで、こうだから」と、いじけた発想で状況証拠を集めて思いつめ、
「だから、僕には生きる価値が無いんだ」と結論づける主人公。

「誰も僕のことなんか相手にしてくれない」と拗ねて、
派手な凶行に及んだ「秋葉原事件の加藤某」を私は連想した。
加藤某をヒーローと呼べるのなら、本書の主人公もヒーローたりえるのだろう。
私からすれば、美しくも切なくもない、「視野の狭いネクラな奴」でしかないが。

「絶望の物語」ももちろんあっていい。
ただし、愚か者の早計な絶望は、惨めなだけ。
帯に詐欺的なものを感じる…… ★☆☆☆☆
この作家は初めてだが、文体が読みづらかった。セリフで改行されたり、情景描写が少なかった。
好き嫌い分かれる、若さゆえの痛みを感じる作品 ★★★★☆
『2010年このミステリーがすごい!』で第一位、しかも作家推薦で。
 期待通り、というわけではなくいい意味で肩透かしを食らいました。

 まず、これを読む方はハッピーエンドを望んではいけないと思います。
 ダークに終わります。若さゆえの抑圧された痛みや無常観が満載です。

 しかし、この物語のタイトル、ボトルネックの意味が分かると、物語の意味がはっきり浮かび上がってきます。
 自分が生まれなかった世界で起きている事柄と、自分のいた世界を比較するにつれて、主人公の存在がどういうモノだったのかと理解していく様が、非常に痛烈でいたたまれない。
 私だったら耐えられませんね……。
 この本の8割ほどがラストシーンの伏線だったりするので、尚更ラストの衝撃は大きかったです。

 ただ、中途半端な伏線回収があったり(某カメラ少女の件)、正直居てもいなくてもいいような登場人物(兄)などで冷めてしまったのが残念だと思います。
 故に、★ひとつ差し引いて★4つとします。
イマイチかな ★★☆☆☆
移動中に読むものを探していると、本屋のランキングで上位におり購入した。2時間程度で読めるくらいの容量で他の方も書いていたが後味が悪い。ハラハラドキドキというわけでもなく、ジメジメタラタラと話が進んでいく。サキとリョウの会話で おお!と思うところもあったが、ページをめくる手が止まらないということはない本だった。