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ロシア (地図で読む世界の歴史)

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
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何故、今になって出版?―ロシアの歴史地理学学習の必携書― ★★★★★
 時間を軸とする歴史学を学ぶにあたって、空間を軸とする地理学を学ぶことが必要である。 僕は大学でロシア史を専攻とする学生であったが、様々な文献を読むにあたって地理的な背景を理解することに苦労した憶えがある。様々な時代の歴史地図が専門書で記載されているのは僅かであり、大学受験で使用した世界史の歴史地図帳を使用したが、詳細に理解できるまでの充分な資料とは言えないのが現実である。

 ロシアの地理はムチュカチイ!

 ルーシと呼ばれていた中世のロシア民族は現在のウクライナあたりに住んでおり拡大していった。
 現在のモスクワはポーランドやリトアニア、さらにモンゴル(タタール)民族が支配していた時代もある。モンゴルが衰退に向かうと、逆にロシアが東方へと拡大し、果てはアラスカまで到達するのであるから…。
 さらに、ヤヤコシイのが都市の名称変更が多いこともある。現在のロシア第二の都市・サンクトペテルブルグは建都以来、(サンクト)ペテルブルグからペトログラード、レニングラード再びサンクトペテルブルグと変更している。これは、モスクワを除く他の主要都市も同様である。

 この本はロシア史を学ぶにあたって最大の難関の歴史地理学が一気に解決することになる。これは、ロシア史を学んでいる、或いは目指している学生の皆様にとって必携である。
 率直に申し上げると学生時代に出版されていたら、卒業論文の完成度は高いものとなっていたはず…、かもしれない。
これぞ『ロシア史学』革命的書籍! ★★★★★
 学生時代に西洋史のゼミに入って、ロシア史を専攻した。その詳細は、1920年代のロシア経済であった。しかし、近代だけでなく、ロシア史を古代・中世から近代まで学ぶ必要があった。僕はそこで、大きな壁に当たった。
 ロシア史を学ぶには、二つの壁がある。
 まず、地政学・歴史地理学の側面である。ロシアは、古代・中世までは弱小民族であり、プスコフ・ノヴゴロド・モスクワ・キエフ等の都市国家を形成していた。さらに、近代において力を付けて、急速に勢力圏を膨張する。専門書の多くは詳しい地図は掲載されておらず、理解するのは困難である。
 次に、ロシアでは都市の名前がよく変わるのである。例えば、ロシア第2の都市であるサンクトペテルブルグを例にすると、「サンクトペテルブルグ→ペトログラード→レニングラード→サンクトペテルブルグ」と目まぐるしく変わっている。これにも、ロシア史を学ぶには困難である。
 僕は、学生時代には大学受験用の歴史地図帳を参考書にしていたが、ロシアの地政学・歴史地理学を理解するには物足りなかった。
 しかし、この書籍は以上の諸問題を一挙に解決する。古代から現代に至るまで、ロシアの歴史地図を詳細に掲載されているのである。これから、ロシア史を学ぶ方には必携の書籍になるのは間違いない。
 僕の学生時代に出版されていたらと嘆息をついたのが、一見しての印象であった。
日本版が出たことを喜びたい ★★★★★
ともかくあまり馴染みのない隣国の通史の地図が1冊にまとまったことは画期的だ。モンゴルの侵入、ロシアの膨張、革命など激動のロシアの歴史がコンパクトに地図にまとめられた印象である。日本人にとっていちばんの関心事である極東についてもけっこう詳しく載っています。
目で考える歴史本 ★★★☆☆
ロシア語に馴染みがなければ、ロシアの長い名前は壁だと思います。
そこでつまずいて、歴史の理解を妨げられることも多いでしょう。
その点、地名としてではなく、感覚として現象を捉えて入れるよう、
この本は工夫されています。かつて歴史を勉強する時には、
教科書と資料集を並べて、行ったり来たりしながら進行しましたが、

この本の場合、資料集の中に一元化されたという利便性があります。

残念な点は、初学者には地名の変化が少し解り難いことです。
ロシアは名前の変遷が多いので、迷う方も多いと思います。

一国の歴史を他に煩わされずに、なぞるのに良いと思いました。