ロシア語に馴染みがなければ、ロシアの長い名前は壁だと思います。
そこでつまずいて、歴史の理解を妨げられることも多いでしょう。
その点、地名としてではなく、感覚として現象を捉えて入れるよう、
この本は工夫されています。かつて歴史を勉強する時には、
教科書と資料集を並べて、行ったり来たりしながら進行しましたが、
この本の場合、資料集の中に一元化されたという利便性があります。
残念な点は、初学者には地名の変化が少し解り難いことです。
ロシアは名前の変遷が多いので、迷う方も多いと思います。
一国の歴史を他に煩わされずに、なぞるのに良いと思いました。