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ビームコミックス エマ 8巻(通常版)

価格: ¥651
カテゴリ: コミック
ブランド: エンターブレイン
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つづられる楽しき日々。だからこそ悲劇が胸を打つ。 ★★★★★
 「夢の水晶宮」は、エマにおける陰の主役ともいえる完璧淑女ケリーのエピソードであり、全作品の中でベストの作品。
 多くの読者は主人公のエマ同様ケリーに対する尊敬の念を抱いているはず。そのケリーがいかにして氷のレディとなったのかが語られている。
 といっても、ケリーとダグの二人の、貧しいが仲睦まじさがつづられているだけで、前編ほほえましいハートフルな話である。その当時のケリーは氷の淑女などではなく、多少感情表現が苦手であるものの、ごく普通に笑う女性として描かれている。繰り返すが、本来悲しい場面などない。全編二人がデートをする熱々ぶりをハートフルに書いてあるだけである。
 ところが、楽しい思い出の後に、ダグの死が言葉だけでさらりと書いてある。だがその瞬間、読者は知る事になる。ダグの死がケリーから笑みを永遠に奪ってしまったことを。
 美しく楽しかった思い出の水晶宮も取り壊されて今はなく、指ぬきの中だけでしか存在しない。それと同様に、ダグの死という悲劇が、それまで時折はにかんだ笑いを浮かべていたケリーから、笑みという物を奪い去り、後に氷の淑女だけが残ってしまった。
 だからこそダグの死という悲劇が胸を打ち、涙をさそう。見事なストーリーである。
 蛇足ながら、「ブライトンの海」で薄幸の美少女エレノアにようやく幸せが訪れるのも良い。「エマ」を読み続けていた人で番外編ということで敬遠していた人(そんな人は多分いないだろうけど)がいたら読むべきだ。
エレノア唐突すぎ不満 ★★★☆☆
相変わらず絵は綺麗なのですが、エレノアの話だけ、どうにも納得いきません。ふられて可哀想だからといって、この巻で初登場の新キャラの男とくっつけるのはあまりにもお粗末な展開です。こんな安易な救済だったら無い方がマシ。しかもこのアーネストとやら、連載中によく言われた読者のウィリアム批判を代弁させているのも作者の弁解という感じでわざとらしい。私にはポッと出の新キャラと急にくっつく展開は受け入れられず、ショックで10巻買ってません。何も不自然な展開にしてまで全キャラを幸せにしなくてもいい。最終的にみんな幸せ、みんな仲良しにしないと気が済まないのでしょうか。あまりストーリー作りは上手くないと思います。
スミマセン。10巻中、一番泣けた ★★★★★
ケリー先生の若かりし頃のお話が、猛烈に泣けました。
思い出しても、喉の奥がぐっとなって、涙がこみ上げてきます。

知り合いから聞いた話では、
水晶宮(クリスタルパレス)は、
ハイドパークからシドナムに移設後(←エマがデートした)、
1936年に焼失してしまったそう…。

一生に一度のこと。
はかないけれど、美しい思い出が胸にしみます。
番外編も魅力一杯 ★★★★★
身分違いの恋を描いて名高い『エマ』の番外編、その一冊目。
「夢の水晶宮」
 若い日のケリーは晩年のケリーとあまり似てない気がするけど、どこか変な旦那が楽しい。
「ブライトンの海」
 傷心まだ癒えぬエレノアと一本気なアーネストの出会い、その間で戸惑い加減のアニー。
(アニーさんかわいいよ、かわいいよアニーさん)
「The Times」
 一部の新聞から浮かび上がる様々なドラマ。個人的には気のいいそばかすメイドさんがお気に入り。
「家族と」
 ターシャの実家は大家族。ターシャは結婚できるのか?ターシャの粗忽は母親譲り?

エマとウィリアムが全く出てこなくても『エマ』の世界はこんなに魅力的。
森薫がいかに人物とドラマを丁寧に描いているかがよく分かる。
「TheTimes」 ★★★★★
今巻でダントツ!白眉!なのがこのエピソード。
“新聞”“情報”という視点から、
当時の生活がリアルに描かれていたのではないかと思います。
 
森さんが描くマンガはマンガを超えて、「movie」のようですね・・。