クレンツにしては・・・
★★★☆☆
クレンツはほとんど読んでますが、今回のは・・・
超能力もないし、謎の団体もないし、
しかも読んだタイミングがわるく、ドラマや映画で続けて「児童虐待」のはなしを
見た後だったので「またか」と思ってしまいました。
「元軍人もの」、ロマンスではすごく最近多いですが、
飽きませんか? 私は飽きてます。
クレンツならではの、お宅の億万長者みたいなほうがおもしろいな。
今回のヒーローは、「普通の人」になるべく奮闘する元海兵隊
★★★★☆
元軍人と記者の組合せは、さぞ衝突シーンが多いのだろうと思ったら、
アイリーンはローカル新聞の記者で野心的ではないキャラだし、
ルークは命令好きのマッチョなのに、
家族からはナイーブと思われてしょっちゅう干渉されている。
アイリーンの両親の心中と、15歳の夏だけの親友だったパメラの変死との
つながりをさぐるミステリーに、こうした“日常”が同時進行します。
ルークの弟たちも気になるキャラでした。
「客が来なければ楽しい仕事なのに」と愚痴るロッジ経営者のルークが、
軍隊式の口調で客をビビらせていくのには笑ってしまいます。
安心して読める、でも……
★★★★☆
ジェイン・アン・クレンツということで、安心して読めました。ツボが押さえられていて、とっても軽快。二人ともトラウマがあって、若干執着心があるものの、ヒロインは、自立していて魅力的、ヒーローは信頼できる。でも少々物足りなかった。二人を取り巻く、ごちゃごちゃした家族が、ごちゃごちゃしているものの、キャラが立っていて、ぬくもりが感じられるいつもの作品に比べて、押しつけがましく思えて、微妙。そろそろこの展開に慣れてきてしまったのか、心配が原点の理由。