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生命潮流―来たるべきものの予感

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 工作舎
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数字化できないことの、夢の力。 ★★★★☆
イマジネーションは時に未来を予見する。小さな情報から輪郭を想像したり、発掘された事物から古代の有り様に思いを馳せたり。私たちがこの本を通じて得られるイマジネーションで、ひとりひとりが自分の未来をポジティブに作り出す原動力を得ることが大切だ。その点において、本書の批判にある似非科学批判や方便の真偽はこの本のまっとうな評価にならないと1ファンとして思う。

ライアル・ワトソンの一連の著作は村上春樹の小説に似て、曖昧ながらも確かにこの世界から感じる"科学や医学で解明できない何か"、あるいは我々が"コントロールできない自然と不可思議"を脅威と感嘆をもって教えてくれる。

文庫化されている彼の他著作のほうが、持ち歩くにしろ内容的にも読みやすいと思うが、代表作として一度は読んでもらえたら嬉しい。
100匹目のサルの嘘 ★☆☆☆☆
100匹目のサルが実はライアル・ワトソンの作り話だという事実を知っている人は意外と少ない。
「100匹目のサル」の舞台と言われる幸島で長年サルの観察を続けていた京都大学霊長類研究所所長の河合教授は「あれはライアル・ワトソンの作り話。そんな話は聞いたことがなかった」と言い切っている。

彼はまたこう言っている。
「彼が百匹目のサルというテレパシー的な現象があるというから注目を集めたんですよ。そこが彼のカリスマ的なところでしょう。その話が面白いから他の人も使いたがる。百人の人が信じたら世界は変わるって言ったら宗教家はみんなその話したがるでしょうなぁ。世界同時革命とイモ洗いはおんなじ。ある閾値を越えたらみんなパーッて変わるって言ったらカッコいいですしなぁ(笑)」

人は信じたい物を信じる。
100匹目のサルの話を信じる人というのは、「ある閾値を超えさえすれば世界が変わる」というニューエイジ的な夢をライアル・ワトソンに刺激されてころっと騙されちゃったわけである。

フィクション・ファンタジーとして読むならともかく、科学書・啓蒙書として読むつもりならこの本はお勧めできない。
ファンタスティックに歪められた御都合主義の超科学 ★☆☆☆☆
~この本で名をなした著者が、講演やテレビドキュメンタリーの監修などでどれだけ好き放題にいい加減な似非科学を触れ回ったかは、それこそ山ほどの告発文献があるので敢えて私が付け加えるまでも無かろう。確かに言えるのは、科学で分からなかったことがワトソンのファンタスティックな解釈を受けて、分かるような気になったとしても、それでは果たしてそこか~~らどうすればいいのか見えてこないことだ。ポストモダン哲学と対比してポストモダン科学などともてはやす御仁も多いが、勘違いも甚だしい。~
ライアル・ワトソンの主著 ★★★★☆
 私はこれがワトソンの主著だと思います。ユングの普遍的無意識を全生命的、宇宙的にひろげて生命の謎に迫ります。ライアル・ワトソンはDNA、遺伝子中心主義に対して異種の系統のシステムがあり、そちらの方がより広い普遍的無意識に連なる基盤だと考えます。「コンティジェント・システム」というこの細胞内に存在するDNA以外の細胞小器官の情報伝達系統をさすこのシステムは、DNA中心のありかたに対して相互作用しながらも独立したものであり、この緊張が様々な生物体を展開させていたものとみなしているようにみえます。