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雷電本紀 (小学館文庫)

価格: ¥730
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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なんかいまいち・・・ ★★☆☆☆
相撲好きにはわかると思いますが、玉錦をイメージして書いたところが多すぎ。気づいてからは白々しくて読む気なし。雷電が四股を踏むときの描写で、足の裏を見せて云々とありました。横綱の土俵入りで足の裏を見せて四股を踏んだのは玉錦が最初なんですよ。それに、巡業中に亡くなった人がいましたよね(誰だか忘れた!)。あれなんかモロに玉錦そのもの。玉錦を知らなければ感動的な小説ですが。始祖鳥記で感動して本作を読みましたがなんか納得いきません。並の面白さですね。
むさぼるように読んでしまった ★★★★★
むさぼるように読んだ。最近は、買っても積読してる本が多い中で、これは買った瞬間から読み始めた。ほかの読みかけの本を読むのを中断してでも、読みたかった。
この人の着想、物語力、そして熱いメッセージ。雷電という名前を知ってはいても、その人生など知らなかった私が、最初の数ページを読んだ瞬間から、雷電にのめりこんだ。
巻末の久間十義氏との対談も飯嶋氏の作風の秘密に触れることができて、興味深いが、しかし、この綿密な調査に基づくディテールの書き込みでは寡作も責められない。
まだ何冊か未読が残っている。特に今年出た新刊はもっと味わって読もう。
まっすぐな心 ★★★★★
飯嶋本の主人公たちは、いつも、凛としている。 そして、いつも、少し切ない。

この人の書く本の、テーマは「まっすぐな心」なんだと僕は思う。

まっすぐな”心”や”生き方”に感動したい人には、
歴史小説という”枠”を超えて読んでほしいと思います。

きっと、感動します。
一番好きな本。 ★★★★★
決して、望んで相撲の世界に入ったわけではなかった雷電が、
勝負となったら一切の妥協を許さず、全身全霊をかけて勝負に挑む揺るぎない姿勢。
さらにその温厚で実直な人柄、見かけとは裏腹な高い知性、
持って生まれたとはいえ人並みはずれた運動神経など全てが鮮烈に描かれ、
読んでいる間中、感動という言葉だけでは表現しきれない気持ちが沸いていた。
それはまるで、自分がその場にいて全てを目で見、耳で聞き、
肌で感じているような錯覚を覚えるほど強烈なものだった。

雷電だけでなくもう一人の主役ともいうべき鍵屋助五郎をはじめ、その番頭麻吉、
後半から登場する千田川関らの登場人物たちもとびきり魅力的。
本書が『伝記』ではなく『小説』だということは百も承知の上で、
気が付くと純粋な伝記として捕えている、そう信じたいと願っている自分がいる。
現実には小説であるから架空の人物なども登場するわけだが、
例えば当時の農民の暮らしから推察すると多少不自然な状況があり、
著者が現地に行って調べてみると、上信打ちこわし一揆のときに
雷電が奉公していたといわれている名主が存在していた記録がない。
さらにそのほかいくつかの状況を組み合わせて考察すると、
 そのとき雷電はそこにはいなかったのでは、
 それならこちらにいたと考えた方が自然なのでは・・・
と発展して、そこからひとつの仮定ともいえるエピソードが生まれる。
するとそれは著者の想像に基いた『小説』であると同時に、
資料に基いて導きかれた論理的な『推察』ともいえる。
ならば、『実際にそうであった』可能性を信じてもいいではないか。

雷電本人の記録や時代背景の資料、現地への数度の取材を基に、
足掛け6年の歳月を費やして出版されたという本書。
そこに描かれた町、人、時代、スケール、何をとっても今年の、
いや、過去のベストに挙げたい作品である。

一ページ目の焼け野原のシーンですでに惹きつけられ、
最後の一行が心にしみた。
できることなら、いつまでも読み終えたくない本だった。
日本一の相撲人 ★★★★☆
日本の相撲史のなかで最強の力士「雷電」を描いた本です。当時の相撲人がどのような立場であり、庶民がどれほど相撲人に対して憧れを持っていたのかが良く分かります。
相撲人気と当時の治世や自然災害等が深くかかわっていたこと、そして相撲が神聖的行事であったことが分かります。これも著者の研究力の賜物だと思います。
ただし本書の特徴として時間軸が多少前後する傾向があり、読み進めて「あれ?」っと思う場面が何度かあり、決して読みやすいものではありませんでした。その分だけ星4つとさせていただきます。