UMLモデリングのエッセンス―標準オブジェクトモデリング言語入門 (Object oriented selection)
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マーチン・ファウラーのベストセラーの第2版。基本となるフォーミュラを変えずにUnified Modeling Language(UML)をアップデートする方法を紹介している。
本書の一番良い点は、UMLの本質と現在のソフト開発過程における意味合いが簡潔にされている点である。すべての主要なUMLダイアグラムタイプ、目的、製作や判読に関する基本的な考えが紹介されており、ダイアグラムにはユーザーケース、クラスとインタラクションダイアグラム、コラボレーション、状態、活動、物理的ダイアグラムが含まれている。例は見やすく、説明は基本的なデザイン論をきちんと押さえている。
第2版ということで、事例や活動ダイアグラムは改訂されており、UML v.1.3スタンダードを含めて全体的に細かな点でも多く変更箇所が見られる。
開発者の中には、時間がなくてソフトウェアエンジニアリングの進化に追いつけない、という人も多いだろうが、この本を読めば、UMLを使った効果的なオブジェクト指向ソフトウェアデザインについて学ぶことができるだろう。