さびしい夜に、温かいレモネードを飲んだときのような、あたたかい気持ちに
★★★★☆
「コーンスープが落ちてきて」のスピンオフとのことですが、前作を知らずに読んでも大丈夫でした。
主人公が女装したところを一目惚れされ・・・というありがちな設定ですが
ガッカリさせてしまった負い目や、相手がノンケであることへの抵抗などがあり、それでも相手を好きになってしまう過程が細やかに描かれていて、共感できます。
特に、探偵のお仕事中に知り合いに気づかれないよう抱きつかれてキス
されそうになったのに、フリですまされたことにショックを受けてるシーンなんてもう・・・!
とりあえずHしてればいいでしょ!?的なBL作品が多い中、こんなふうに心象描写を繊細に描いて読者を納得させてくれる作品に出会えるとほんとに嬉しいです。
松前作品は「真夜中の君へ」以来でしたが、ぜんぜん違う作風で新鮮でした。
でも一番すきなのは「真夜中の君へ」ですが・・・こちらもオススメです!