ダサイ。
★☆☆☆☆
うーん?
スバラシイ流行作家にも、不得意分野はあるってことですか?
主人公が、最悪にダサイ。
古くさいナンパ風な手のこんだ芝居でミスコンばりの一方的な見合い?趣味悪すぎ。ありえない。
しかも完全に見た目だけで結婚したいと来たもんだ。
女性も強烈だけど、この主人公の下品な品性と底の浅さはそれで十分、罪悪だと思う。
こんだけ女性を馬鹿にしておいてぬけぬけとショックを受ける、この中年男のあまりの情けなさ。
まったくシチュエーションに同情できず。
何が嘘なのか
★★★☆☆
一番ひっかかったのは、何が麻美にとっての「嘘」なのか、です。
青山は嘘をついていたわけではない。
言うのが遅れただけ。
良子の話までは全然受け入れていたわけですよね。
妻は良くても、子どもはダメなのか。
「私だけ」という言葉の中に、「死んだ」妻は良くても、
「生きている」子だからダメなのか
そんなことばかり考えてしまいました。
でも、話の展開はとても魅力的で、小説中によく使われている
「甘美な世界」が広がっていました。
こういった描写は、さすが村上龍だな、と思います。
怖ぇ〜!!
★★★★★
たまたま、母が図書館で借りて来た物を、私も読みました。
母の趣味では無いのですが、内容も知らず、単に何となく借りて来たそうです。
これは率直に面白かったです。
というか怖ぇ!!
このドキドキ感が…ジェットコースターに乗ってる感覚も似ているというか…
最後までドキドキドキドキしながら、楽しく読めました。
思いがけず面白い本に出会ったなあという感じです。
ホラー?
★★★☆☆
心の歪んだ気持ちの悪い人間を描かせたら天下一品の村上龍
ということもあり、期待して本を手に取ったのだけど、
いまいち村上節が冴えていなかったような・・・
再婚相手をオーディションで決めるという男の傲慢さを
掘り下げているわけでもないし、かといって人格障害の
女の心の闇を描いているわけでもなく、ただのぬるい
ホラーになってしまったのはどうしたことか。まるで
角川ホラー文庫のノリ。
できることならば、昔のような神経症的なくどさで女の
壊れた心や、追い詰められていく男の日常を描いて欲し
かったけど、そういうものを書くにはそろそろ体力的にも
きつくなってきたのでしょうか・・・・?
面白い。でもミザリーを想像してしまった
★★★★☆
実際は、龍さんの方が早いのかな?
映画が世界のホラーベスト100にノミネートされてましたね。