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海に働く人びと・小ナポレオン (ヴィクトル・ユゴー文学館)
価格: ¥4,620
カテゴリ:
単行本
ブランド:
潮出版社
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衝撃のラスト・・
★★★★★
この本は、私がまだちんちくりんの読書戦士だった頃に挑んだ最初のエベレストでした。この作品を読めたからには、私はもうどんな山も越えられる、どんな分厚い、どんなに風景描写や戦争場面の描写が長い本ももう怖くない!!と自信を持てたほどです。
それというのも、本書に収録されている「海に働く人びと」では、台詞が一つもない、要は地の文だけのページが100ページ位続くのです(ちなみに本書は1ページに二段印刷です)。それまでまともに古典文学を読んでこなかったもやし読書戦士にはこれは試練でした。しかし、主人公のジリヤットが、ひたすらに黙々と、彼の運命を変えるための重要な作業をしている場面なので、私も一生懸命彼を見守りました。後半に、蛸と戦う場面があるのですが、そこに至るとわっと救われた気分になりました・・「やっとジリヤット以外の生き物が出てきたーー!」と思って(涙)。
ジリヤットの作業が無事に成功したか、彼が立ち向かった海という自然と、自身の運命に勝てたのかどうかは、ぜひ読んで確かめていただきたいです。あのラストシーンは、当時の私にはかなり予想外でした。今は色々な文学を読んできた分、当時より納得できるというか、意外ではありませんが・・。様々な意味で、本物の文学というものの洗礼を受けたと思います。作者が、不撓不屈で剛毅なユゴーであるだけに、余計に考えさせられました。
「小ナポレオン」は、独裁者ナポレオン3世を強烈に弾呵した演説集。ユゴーらしい豪快で堂々とした正義の論陣です。これは読むとテンションが上がります。こんなにも勇敢で偉大な人物を同郷人に持つフランスの人々は、本当に幸福な国民だと思います。
若い人に読んで欲しい本です。
海を愛する全ての人に
★★★★★
本当に美しい小説です。
大海原の美しさと対峙した時の、生き生きとした感動が、強く呼び起こされました。
登場人物のキャラクターは力強く、風景・人物の風俗の筆致はため息が出るほどのものです。
そしてそれらを、ユゴーの詩情が取り巻いています。
まさにこの小説は、この上なく美しい散文詩であると言っても差し支えありません。
海を愛している全ての人に読んでもらいた作品です。