タイトルが示す通り、表題作ではお約束の衝突はチョコレートがらみ。水不足のためトップハム・ハット卿のお達しは「きれいにするのは仕事の後で」だ。パーシーはチョコレート工場に向かうが工場の壁に衝突、たっぷりとチョコレートのトッピングをするはめに。これでは洗わないわけにいかない。そのほかに5話を収録、双子の機関車ビルとベンのエピソードや、うぬぼれ屋のゴードンがソルティーにライバル意識を燃やしたり、ピーターサムが警笛を2つともなくしたり、ネズミ嫌いのオペラ歌手アリシア・ボッチを誰が乗せるのかという問題を解決したり。どれもやきもちやささいなケンカ、ライバル意識がもとで一緒に仕事ができなくなるという、トーマスシリーズおなじみの展開である。子供向け番組はほかにもいくらでもあるが、人間の姿をした機関車たちが伝えるメッセージには何故か押しつけがましさがなく、だからこそより素直に心にしみる。小さな機関車たちの活躍をたたえて子どもたちが歌うミュージック・ビデオで38分の本作を締めくくる。（対象年齢3歳から7歳）（Kimberly Heinrichs, Amazon.com）