たまに、この大きな紫色の生きものに支持者たちを与えてやらなければならず、この『You Can Be Anything』では、彼はまさにそれを手に入れている。この46分間にわたる、毎日TV番組で見ているとても甘ったるい歌と踊り、そして遊びが、「大きくなったら何になりたい？」というテーマのもとに楽しげにまとめられている。消防士、ロックスター、獣医などがありきたりの目立ち方（幼児たちに夢を見させるには有利だが）で織り込まれ、マックやチーズをほめたたえる歌、くしゃみを人に教えない歌を歌うためのちょっとした回り道があっても、職業に対する夢を損なうことはない。「I Love You」の曲が、空想にふけっているようなショーを締めくくり、紫の恐竜をけなす人の標準に照らし合わせても、手元においておく価値のある作品となっている。（Tammy La Gorce, Amazon.com）