ボブ・ザ・ビルダーには、動物たちに降りかかった4つの災難を解決するために、彼の気持ちをしゃべる機械たちから十分に長い時間そらして、さらに2歳から5歳の子どもたちの心をつかむことができるのだろうか？ 彼にはできるのだ！ この作品がその証拠である。ボブの仕事場のあたりでニャーニャーと鳴いていたピルチャードが、この45分間の番組で大きく取り上げられ、2つのお話に登場。「Pilchard in a Pickle（困ったピルチャード）」のお話では、ウェンディーが青い毛皮のトラ猫が朝ごはんに現れないので心配している。退社時間になっても、ピルチャードはまだ見つからない。涙が流れ落ちるが、それは水のムダだったということがわかる。そう、ピルチャードはもちろん、すくい上げられて工事現場に送られるにはちょうどいい大きさなのだ。「Farmer Pickle's Pigpen（農夫のピックルさんの豚小屋）」のお話では、ピルチャードがおふざけのバトンを渡した犬のスクラフティーが、忘れ物の携帯電話と取り残された豚の群れを巻き込んだ大きなコミュニケーションの行き違いの中心となる。粘土アニメーションの建物をブルドーザーで整地できるようになる前に、ピルチャードが「Pilchard Goes Fishing（ピルチャード釣りに行く）」のお話でまた活動開始。 ウェンディーが水槽を掃除している間にバケツに飛び込んだ金魚のフィンは、えらを再び調子よく整えたいと思っているのだが、ウェンディーはトラックのマックが車寄せに突っ込んだので気をそらされてしまう。彼女の注意を、行き場のない魚の方向へと再びもどすのは、トラ猫にまかせよう。最後のお話「Roley's Tortoise（ローリーのカメ）」では、蒸気ローラーのローリーが通り道にゆっくりと動く生き物がいることに気づいたときは、あやうく大惨事になるところだった。いったん危険な道から逃れると、町の住民ミセス・ポッツの小汚いペットであるトミーは、ガツガツむさぼり食べるために農夫のピックルさんのレタスでいっぱいになったトレーラーに飛び乗ることで、本当に甲羅を脱ぎ捨てる。おしまいには、ボブ・ザ・ビルダーのいつものまとめとして、すべての間違いは直される。救いの手と器用な手は、このいつもフレンドリーなシリーズをつなぐものである。4つの小さなお話という特典によって急上昇したこの特集は、すでに愛すべき長いボブのお話を、さらに愛されるものにしている。（Tammy La Gorce, Amazon.com）