タイヤの基礎のきそ(物理屋さんのアプローチ)
★★★★☆
一般の方には知られていないタイヤの構成や機能を物理的なアプローチから親切に
説明されています。数式を使った表現も必要最低限にとどめてあり、なじみ易いと
思います。
タイヤの摩擦や磨耗、抵抗、コーナリングなどの技術もモデルの原理から説明されて
いるのでタイヤの働きを認識しやすいのですが、この書の残念な点としては、これから
タイヤが向かおうとしている技術領域や現在抱えている技術課題などについての
記述が少ないことです。もう少しページを割いて触れて欲しかったです。
また、材料屋さんにとっては、ゴム材やコード類の一部しか触れられていないので
他の書で補う必要があると思います。