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トンパ文字―生きているもう1つの象形文字

価格: ¥1,223
カテゴリ: 単行本
ブランド: マール社
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日本人のルーツは雲南省のナシ族? ★★★★★
現在も使われている象形文字、ということで興味を持って
書名だけで手にとって見た。
著者の王氏は、日本在住歴の長い中国人とのこと。
邦訳ではなく、王氏が直接日本語で書いているようだ。

前半は王氏がトンパ文字のふるさと、雲南省を訪れたときの紀行文と写真。
後半が王氏が採取した約1000種類のトンパ文字の辞書である。

前半のカラー図版が美しく、これを眺めているだけでも楽しい。
特記すべきは、ナシ族の風習、文化が日本に非常によく似ている、という観察である。
ナシ族は通い婚で、年頃の娘のところには若者が100人くらい通ってくるが、
娘の子の父親はうるさく問わないらしい。
これは、明治以前の日本の農村の風習と共通していて、
司馬遼太郎もあちこちに書いているが、
誰の子か、父親を指名する権利は娘にあったそうだ。

他にも共通点が多々あり、日本人のルーツは雲南省の人々ではないか、
という説もあるそうだ。それにしてはトンパ文字が全く日本に入っていないのは解せないが。

ともあれ、トンパ文字も素直に面白いが、
筆者はむしろ、ナシ族と日本人の文化の奇妙な共通点のほうに強く興味を惹かれた。
このあたりをもう少し、漁ってみたいと思う。
漢字の国に生きる絵形文字 ★★★★☆
本書は水稲の故郷として知られる中国は「雲南省」の山奥に住む、ナシ族の絵形文字を解説した入門書。
現代にあってまだ生きている独特のトンパ文字を、著作者が現地調査した紀行とともに紹介している。
文字のデザインは独創的で、創造性に富んでおり、エジプトの象形文字に匹敵され、国語学の見地からも注目される。

トンパ文字による事象の描写はナシ族の文化や概念を生き生きと活写しており創造性を掻き立てる。第三章の2,160文字に及ぶ対訳は、
今後トンパ文字を研究する者にとり大いに参考となる力作である。

眺めてるだけで楽しい絵文字 ★★★★★
トンパ文字って何? とピンとこない人でも、坂口憲二がCMで「コシヒカリッ」と叫んでポーズを取る、「日本茶玄米」のパッケージなら見覚えがあるのではないでしょうか。あのお茶を覆っている象形文字のような、あるいは絵のような、不思議な記号が「トンパ文字」です。このトンパ文字を尋ねる紀行文や、絵文字と意味の一覧表などがこの本には収められています。「集団逃亡する奴隷」なんて単語がひとつの絵で表現されているので、眺めているだけで楽しくなってきます。ちなみに坂口憲二がポーズを取った、大の字でヒザを折り曲げたような、あの字は「跳ぶ」という意味があります。