自意識(アイデンティティ)と創り出す思考
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人生やビジネスを創り出すのに自分が何者かなんて関係ない!
―理想や才能にとらわれずに望む人生を生きる
【自意識(identity)とは】
自分は何者だ、自分はこうだ、と自分自身について思っていること。自意識を強く持っていることによって学習が阻害され、本来の創造行為が妨げられる。また、成功しても自意識の問題によって逆転が起こり、成功が長続きしない。自意識とは何か、どうしたらいいのか、が本書のメインテーマである。
【本文より】
読者の中には、いい自己イメージが大切だとずっと聞かされ続けてきた人もいるかもしれない。
しかし本書を読むうちに、自己イメージなど全く大切ではないということがわかるだろう。
本当に大切なのは、いかに効果的に自分が生きたい人生を構築できるかなのだ。
本書では、そのことを構造的、精神的、心理的、医療的、そして生物学的次元で次々と解き明かしていく。
【監訳者 まえがきより】
ロバートの教える方法は魔法ではない。こうすれば必ずうまくいくという秘訣でもない。あっけないほど明快な論理で考え方が示される。実行するのに特別な才能は要らないし、我慢強さも意志も要らない。自分の創り出したい成果が何かを見つけ、現実を曇りのない目で見て、必要な作戦を立てて一歩ずつ成果に向かって歩むだけである。
実際にロバートは自分自身の教える方法に従って創り出したい成果を自在に創り出してきている。その成果だけを見れば天才にしか見えない。実際、私が初めてロバートに出会った頃には存在しなかった成果をロバートは創り出している。
今回ようやく翻訳出版に至った本書のメインテーマである自意識(アイデンティティ)は、その成功の鍵である。
この中のひとつの章でもきちんと読めばわかることだが、本書の教えることは無数の類似書物の教えとは水と油ほど違う。古今東西の著名な作家や指導者が常識として教えてきたことがあっさりと否定されている。数多くの自己啓発書の類に親しんできた読者はきっと面食らうだろう。
一方、「計画を立てて着実に実行すれば成果が上がる」というありふれた処方箋が書いてあるだけだと思う読者がもしいたとしたら、それは全くの見誤りだと注意を促しておきたい。本書はまさにそういう常套手段では変化が長続きしない理由と、ではどうしたらいいかという具体的な方法論を示している。
もくじ(一部抜粋)
創造という名の冒険の世界
日本の読者のみなさんへ
第1章 自意識(アイデンティティ)
成功は自己肯定感がもたらしたものではない/自己啓発業界の罪/大物たちの誤り/好きか嫌いかは選択できない
第2章 「理想」と「嫌な思い込み」
理想はかなうのか/嫌な思い込みを見つける/レディ・ガガの涙と嫌な思い込み/革命が始まる
第3章 あなたは誰?
あなたは誰? それを知ってどうするの?/自分を定義することの不毛さ/自分が何者かなどと問うのをやめる
第4章 目に見えない構造
構造が人生を決定する/遺伝でも教育でも宿命でもない/弓矢の原理――緊張構造/自分をどう思うかは関係ない
第5章 ポジティブ思考は有害だ
アファメーションのブーメラン効果/観念という寄生虫/人生のパターンを一新する/考えと現実が対立するとき
第6章 構造が変われば行動が変わる
マシュマロ実験/葛藤の操作/意志の操作/プライマリー選択とセカンダリー選択
第7章 内なる脅威
理想・思い込み・現実の葛藤が心身を蝕む/自意識とストレス反応/構造を変えれば生きる活力を取り戻せる
第8章 才能と完璧さ(パーフェクション)という思い違い
完璧な人間とは誰のことか/完璧さという幻想/才能を使い果たしたい/自意識と才能
……他全19章
出版社より
自意識(アイデンティティ)の問題が、望む人生を創り出す能力をいかに妨げるかを紐解いていく画期的な本。
本書は、自己啓発ムーブメントにおけるポジティブ思考や自己肯定感(セルフエスティーム)を高めることがブーメラン効果となり、人々が成功を創り出すことを困難にすることを明らかにしています。
著者は、「あなた自身について」考えることが重要ではなく、「あなたが創り出したい成果」にフォーカスすることが重要だと言います。実際に、自分自身ではなく、自分が望む成果に集中すればするほど、学び、成長し、必要なスキルを開発し、最も重要なことを生み出すことができます。本書は、みなさんが本当に望む人生を創り出すための重要な羅針盤となるでしょう。