経済的にも精神的にも自立しているが、30歳で恋愛経験ゼロ、処女で容姿にコンプレックスをもつヒロインと貴族の妾の子供という出自に引け目をもつ野心家で社会的に成功したヒーロー。
物語もおもしろく、二人とも大変魅力的。会話もテンポよく最後まで飽きずに読めました。
だけどこれって、わざわざ時代設定を昔にしなくても、そのまま現代にしてもじゅうぶん成り立つと思いました。
ヒストリカルならではの窮屈な社会や、今ではありえない当時の常識等のなかで繰り広げられるロマンスを期待する私には、「内容の濃いハ−レクインロマンス」といった印象でした。

みなさんも載せているように、内容は最高です！
クレイパスは初めから心を熱くさせる作家ですね。
ホットなロマンスが大好きな人にぜひ！おすすめしたい
作品です。
そして･･･今までたくさんのロマンスを読んできましたが、
この作品のヒーロー、ジャックは本当に魅力的なんです！
馬車の中での二人の行為が･･･

ぜひ、熱くなりたい方に読んでもらいたいです。

この作品の魅力はなんといってもヒロイン！
新進気鋭の女流作家のアマンダ。あふれる才能を持っているものの
鋭すぎる知性で男性を寄せ付けない。
その上家族の介護のため青春時代を棒に振ってしまった。
美人でないし、ちょっと太めでハイミスのアマンダはついに３０歳の誕生日を迎える。
その日彼女は大胆な計画を実行しようとしていた。それは・・・・

この作品がリサの作品でNo1に好きです！！

まずはヒロインのアマンダ。
彼女がとても自分に重なるのです・・・
ちょっと太目のハイミス。周りの男性は自分を恋人候補とは見てくれない。
なのに時間だけは流れ、年はとっていく・・・・
もちろん私には小説家になるような才能も知性もありませんが、
アマンダの男性に対する考え方などがとても似ていて、同一視するように深く入り込んでこの本を読んでいました。

ヒーローのジャックは文句なくかっこいい！
知的で容姿は抜群！心に傷を抱えていて・・・・
その上5歳も年下！（アマンダが嘆く気持ちもわかるわ・・・）
年下の男性に甘やかされながら暮らすのは夢のようですよね！

この作品では印象的なセリフがありました。
「女性の生涯にはおそらく２万回の夜がある。
少なくともそのうちの一夜だけでも夢のような一夜を過ごしたい・・・」
女性の一生をこんな風にたとえることができるのだと感動し、思わず自分の一生分の夜を数えてしまいました。
そんな風に考えるとアマンダのような一夜のラブアフェアーもありうるのか、じぶんにもあるかもしれないと思ってしまったり・・・

夢を見させてくれる素敵な作品です！

傍目に見ていても相思相愛な二人が
体裁を気にしたり相手を必要以上に気遣ったりして
くっついたり離れたりする話です。
読者側はどちらの心情もわかるのでヤキモキ。
そして最後の最後までアマンダとジャックから目が離せない。
ちなみに私は最後のページを捲るまで彼を疑いの目で見ていました(笑)

ヒロインがどんどん社会進出していく様はカッコよかった。
当時の衣服装飾品・出版業界の様子が本当に細かく
けれど自然に描かれていて、リサ・クレイパスの実力を思い知りました。
だけどこれ……PG-13くらいじゃないのかなぁ(//▽//)キャッ
個人的にはラストに明かされるジャックがついていた
小さな嘘が可愛らしかった。

パートナーを信じること、愛すること愛されること
理解しあい尊敬しあうことを雄弁に語るロマンス小説でした。
人は、様々なしがらみの中で物分りのよい分かった風を装わず
時には思春期のように感情に素直になるべきなのかも・・・？

リサクレイパスの本はどれを読んでもアタリです。
ロマンスに浸りたいのならクレイパス！
日常生活に情熱が無い人でも情熱を味わえる作品ばかりです。
大人の女性の為のラブストーリーですよ、本当に。
まんが読むより楽しい！