したがって、デジカメの扱い方に関するノウハウだって日進月歩。すぐに古びちゃうんじゃないかと思って、この手のハウツー本に手を出さなかったんですけどね。でも、基本的な概念は、そろそろ固まってたみたい。
銀塩カメラ時代から写真が趣味で、デジタルについても何となく分かってるような気になってたけど、この本を通読してると、「えっそういうことだったの」って部分が多々ありましたです。
また、写真の解説本に掲載されてる見本写真って、絵解き丸出しのダサイものか、注文写真ばかり撮らされてフラストレーションのたまってる著者の自慰的な芸術作品集みたいなものが多いんだけど、この本に掲載されてる写真は、複数の写真家(写真の学校/東京写真学園の生徒達?)の作品で構成されていて、それなりに目を楽しませてくれます。
理由は、
・文章が主体で説明の図や写真があるにはあるが、随分少ない。
もっと図や写真を増やせば、更に分かりやすいのでは。
・本の紙質の為なのか、写真があまり綺麗ではない。
極端に言うと外国の安雑誌のような画質で、せっかくの写真が台無しになっている。
まあ写真の良し悪しは、画質とは関係無いという考え方もあるし
こういう画質が良いという考えなのかもしれませんが、私は不満です。
・掲載されている写真は前述のように素晴らしいのですが、その撮影データが載っていない。
exif情報があるはずだから、載せる事は可能なのに無いというのは「写真の学校」として不備と
思われても仕方ないのではないか。
・掲載されている素晴らしい写真を撮るにはどうすれば良いのか?というワザ(ノウハウ)が載っていない。
私はこれが一番読みたかった。それに近い部分もあるが、非常に少ない。
メルマガの「使えるワザ」の集大成のような物があれば手放しで良かったし、自分にとっては
正にバイブルになったでしょう。
作例を元にした「使えるワザ」ばかりを集めた、「デジタル写真の学校 応用編」等を出して欲しいですね。
本人自身の写真ははっきり言ってヘタなのに、雑誌などで偉そうに論評しているA氏などと違って、
この筆者は素晴らしい腕をお持ちです。
その腕に少しでも近づけるような本を熱望します。