鮟鱇うめえ!!
★★★★★
きくち正太さんのシリーズ第十二弾
本巻では、ふぐ対アンコウの対決(?)が味わい深い。早速アンコウ買ってきて(もちろん吊るし切りはできないので、切り身で)どぶ汁には部材が足りなかったので鍋にしたが、ふぐの淡白な味とは違って、濃厚なだしが出て、最後は雑炊にして一滴残さずいただいた。西の方ではふぐ(淡白)で東のほうではアンコウ(濃厚)というのは、わからなくもない。
私は西の人間なので、ふぐのほうがなじみは深いが、アンコウも捨てがたい。確かに甲乙はつけ難い。
猛進するキャリアウーマンのお話もあって、相変わらず「価値観」「生き方」を考えさせてくれる、良いシリーズだ。