人形の声を聞き、その魂を救う人形師の一族に受け継がれる、一対の麗しい人形・レオと雪。

このドールズは、人形師のキスで夜の間だけ美しい人間の姿に変身し、人形師を守る役目を担っている。

最初のストーリーは、現・当主あげはがレオと一緒に、行方不明中の雪を探して危険な任務をする…
といったもの。

一風変わった内容で、良くできているし面白かったです。

絵もキレイで、美しい人形も美しい人間の姿も美しく描かれていました。

あげはと人形の恋の行方が気になる所。

ただの主人と人形の関係とは思えぬドールズのヤキモチっぷり。

集中連載らしいので、この結ばれようがない恋を、どのようにまとめるのか楽しみです。

デビューコミックの「花月姫」も面白い設定だなぁと思いましたが
今回の作品も人形を扱った一風変わった設定でこのセンスはキラリと光る作家さんです。

人形の声が聞こえるという能力を持った一族の女子高生人形師と、
その一族に代々受け継がれる一対の人形が織り成すファンタジーです。

人形と人形師の話はさることながら、人形と人形の恋バナエピソードがよかったです。

読んでいて、子供の頃大事にしていた人形やぬいぐるみのことを思い出しました。
大きくなって要らなくなった人形やぬいぐるみを簡単に処分してしまっていた自分に
ちょっぴり罪悪感を感じました汗