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七年戦争(上)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文芸社
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マニアさんにも初心者にもお勧めできない ★★☆☆☆
引用の切り貼りばかりで、この本だから得られる情報が皆無である。
また、章を分けすぎて流れがつかみにくいため、
七年戦争を大まかに理解するという点においても勧められない。
お勧めできない ★★☆☆☆
2巻組であり、値段からして7年戦争の決定版でなければ納得できないが、そういう質の本では全くない。
まず、書かれている内容が本書でないと得られない情報では全くない。ネットで調べれば、同等またはそれ以上の情報が簡単に得られる。
また、なぜか日本の戦史などが引かれているが、かつては通説であったが現在では否定されているような内容を使っているのが非常に興ざめ。この程度の日本史の知識しかないような著者が7年戦争を語るというのではそもそも信頼できないし、逆に日本史が門外漢であるのならば、何故挿入したのかが疑問である。
日本ではあまり論じられない戦争のドラマ ★★★★☆
 日本ではあまり触れられることの多くない七年戦争であるが、世界を股にかけて戦われた史上初の世界戦争であり、フランス革命やアメリカ独立戦争を論じる上でも必要不可欠な戦争である。本書は特に、その前哨戦となるオーストリア継承戦争を取り扱う。 
 イギリス、オーストリア、プロシア、フランスの利害や思惑が入り乱れる戦いをビビッドに描写する。勝敗の分岐点をその時の指導者の演説に求め、現状を素直に述べる、部下の助力を求める、戦いの歴史的意義を明示する、という三点が必要だとする。また、「平和の維持に力を尽くすのは当然だが、否応なしに戦争に巻き込まれた時、どんな戦略をとるべきか、教訓を引き出す」という地に足のついた視点が貫かれている。
 所々に岩倉遣欧使節、北条政子の演説など、日本に引き寄せた事例も取り上げられている。(いささか唐突な印象もあるが)
 ヴォルテール、ジョージ2世、チャールズ・ステュアート、フリードリヒ2世、マリア・テレジアなど、まばゆいばかりの当時の貴族主義を象徴する強烈なキャラクターたちが織りなす歴史劇が楽しめる。