デリダ初期3部作のひとつ
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「エクリチュールと差異」「声と現象」とともに、デリダ初期の3部作である本書は、ルソーや、レヴィ・ストロースらの深い読解を通して、初期デリダ思想の基本をなす「差延」や「代補」といった概念が記されています。本書を読むにあたり、NHK出版から出ている「シリーズ・哲学のエッセンス」の、斎藤慶典先生が書かれた「デリダ なぜ『脱−構築』は正義なのか」や講談社から出版されている高橋哲哉先生の「デリダ―脱構築」が道しるべ的な役割を果たしているので、ご参考にされると良いと思います。