充分に骨は語る
★★★★☆
高価な本だが、一見の価値がある。
『骸骨がケラケラ笑ってこう言った。
どうせ、お前らみんなくたばって、
オイラみたいになっちまうんだからよ」
でも、そのオイラみたいになっちまい方がすごいので、
いろんな思いが去来してきて
一頁を見るのにずいぶん時間がかかるのである。
同種盆が、同時期に出ているが、出費を惜しまずぜひこちらを。
格段の出来の良さである。
観賞のための美術書としても
★★★★★
もちろんタイトルの通り、進化を骨という視点から学ぶこともできますが、期せずしてヴンダーカンマー的美しさをかもしだしてしまっているので、美術書として眺めるだけでも、骨好きにはたまらないものがあります。
乾いた美しい構築物として骨を観賞したい方にもお薦め。
圧倒的なボリューム
★★★★★
普通の写真集的な書かと思い購入したのですが、そのボリュームに驚かされました、
ページのボリュームのみならず、質的な充実感も素晴らしいです、
骨格を通しての動物の進化についての部分は意外に少ないのですが、
写真集としてのボリュームでは他に類を見ませんし、
骨格を見せることのみを目的とした写真ばかりですので、
三流カメラマンのネイチャーフォトにありがちな夕日や朝日、逆光などと言う
余計なシチュエーションは皆無で、ただ「骨」と言う事実のみを表現する素晴らしい写真集になっています。
「骨」に興味のある方のみならず、
動物に興味のある方には、違う視点で動物を見ることが出来るチャンスかと思います、
動物が好きな方であれば十分に値段分楽しむことが出来ます。