この1998年のリマスター版には、ストラウスとチャーニンが1972年に代役用オーディションのために録音した17分のテープ素材が脚本や当初の役柄設定(ミス・ハニガンはミス・アズマの予定だった)を反映した7曲のボーナス・トラックとして収録されている。そのうちの多くは最後まで残ることはなかったが、「Just Wait」は最終的に「Little Girls」という曲になり、「We Got Annie」は1982年の映画版で復活を遂げている。「最も古い音源での録音」と注がついている「Tomorrow」を聴いたら、ストラウスとチャーニンが手がけたマッカードルの魅力を再認識することだろう。この草稿段階の音源は何度も繰り返して聴くようなものではないかもしれないが、アニーという作品自体に惚れ込んでいる人にはとても興味深い資料になるだろう。ブックレットにはオリジナルのあらすじとプロダクション・ノート、そしてチャーニン自らが新たに加えた曲に関して書き添えたノートが載っている。しかし、歌詞は付いていない。(David Horiuchi, Amazon.com)