ううーん
★★☆☆☆
明解な名前をつける為の方法(だけ)が書かれています。「ネーミング」って書かれていますが、「名前」です。
クラス名やメソッド名と言ったコード寄りではなく、機能名やシステム名などの和名がターゲットです。もし前者を求めているならば違いますのでご注意を。通じる点もありますが。
二章構成。名前の付け方の方法論について書かれた一章、実例を挙げて良し悪しを判断し、駄目な名前の場合は付け直すといった二章。
一章は良いです。
名前をつける際、全く悩まず直感的に付けている人にこそ読んでもらいたいと思います。しかし、名前の付け方に悩むような人なら、その理由はこの本に書かれているような事を考えているからのような気もします。
二章は微妙です。
現実例を挙げているため、理想に対する落とし所を探る感じになっていますが、落とし方が正直に言って下手です。「おいおいそんな名前でいいの?」と思えるような結果で終わっています。
評価できる一章:微妙な二章の分量が4:6くらいなので、★2つ。
近所の本屋にあれば立ち読みで済ませて良いと思います。
「しっくり」くる名前の作り方
★★★★☆
日本語は難しい。ひとつの事象に対して複数の表現が可能で見るものによって解釈が異なり、コミュニケーションの容易さに非常に影響してしまうものだ。システム開発時にもコミュニケーションは非常に多くのウェイトを占めるため、伝わりにくい日本語、伝わりやすい名前を定義して使うことができれば、システム開発の工程の質も上がるのでは・・・とおもい購入通読
通読してみると、前半はなぜ今ネーミングなのか、ネーミングのチェック方法、ネーミングにこだわる価値などを定義し、後半で実例をもとにネーミング技術を磨くためのプラクティスを行う形になっている。前半のネーミングチェック方法は非常に面白い。具体的に名前をつける際の確認するべき内容をチェックしてくれている。説明と名称がマッチする稼働の確認「ループバック」は是非とも今後意識して置きたいと思う。
システム開発の初期のタイミングで各タイミングで名前をつける必要があると思う。そのようなタイミングに直面している人には是非とも呼んでほしいと思う。しっくりとくる名前が増えることを祈って…
こじつけが多い
★☆☆☆☆
名前の付け方が重要であることは分かるんだけれども、「開発を失敗させる名前の付け方、成功させる名前の付け方」って大袈裟すぎ。
確かに意思疎通の上で、名前から連想するイメージは受け手にとって大きなインパクトがあるし、勘違いを誘発してしまうという点では、とても重要ではあるけれど、開発の成功/失敗に直結するような、あるいは左右するような重大なウェイトを持っているとは思えない。
また、分かり易いつもりなのか、会話形式の安藤君と椎名先輩の遣り取りを読まされるのはうんざり。
仕事場での雑談レベルの洗練されていない内容をあたかも、開発の成否を左右する重大項目かのように装飾したという印象を受けた。
感じ方は十人十色。著者の感じ方を押し付けられてもなあ。
コミュニケーションエラーを防ぐために必要な本でしょう
★★★★★
ソフトウェア開発で使う機能名や変数名などの名前の付け方を論じた一冊。名前の付け方だけで一冊の本になってしまうのがまず驚き。それだけ深い世界なのでしょう。アジャイル界隈の人たちが「名前重要」と言っていますが、「ではどうやって適切な名前を付けたらよいの?」という問いに対する答えが本書にあります。「用語列挙チェック」「ループバックチェック」など、今すぐ出来るネーミングのノウハウを紹介したうえで、練習問題に取り組む構成になっており、スキルを身に付けるには適切な内容。それにしても、名付けを疎かにしてはしてはいけないと改めて気付かされました。
ネーミングの質で発想の良し悪しが決まる
★★★★☆
似たような情報を集め、それらに何とネーミングするかで、その人の発想の質が決まってしまいます。それ程、ネーミング(標題付け・タイトル付けとも言う)は、重要なのですが、今まで、このネーミングについて、正面きって書かれた本はなかったように思います。
この本では、「ネーミングに成功する7つのワーク」として、手順やチェック方法を教えてくれています。特に、5つのチェック方法は具体的で、ネーミングだけでなく、発想力に自信の持てなかった人にも、悩みを解消してくれる実にありがたい本です。