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Undercurrent

価格: ¥993
カテゴリ: CD
ブランド: Blue Note Records
Amazon.co.jpで確認
まるで天地がひっくり返ったのではないかと思えるほどの勢い ★★★★★
 1960年の代表作。息も止まるほどスリリングな表題曲が熱いです。特にフロント二人は凄い。テナー奏者のモブレーは筋金入りだ。
ロマンや感傷を排したどこまでもブルージーなこだわり。そしてトランペット奏者はハバード。。同年に初リーダー作で出てきた新人
とはとても思えないでしょう。神童ですね。なにか空気感が違うのです。あまりにメロディックなセンスと技巧に脱帽。
解釈にしたって頭一つ抜け出て独創的だとおもう。もはやJazzの流れを読んでんの。実践したかどうかは個人個人で評価も違うだろうが、
間違いなく彼が出てきたことで質感が変わった。彼以前と彼以後はまったく違う。10年先の、向かうべきところがあった。
さて、だが主役はドリュー。表面的に器用。だが展開が加速しても洗練されているところは稀有。精神的にタフな裏返し。
ハード・バップな表題曲のラストスパートは筆舌に尽くしがたいほどの勢い。ちょっとズバ抜けた迫力ですね。
そのほかでは[5]の「グルーヴィン・ザ・ブルース」なんか最高かな。渋い。特にモブレー聞かせます。ハバードは面白いことする。
ベース奏者のサム・ジョーンズはここだけ見せ場のソロ。渋い。
ラストナンバーではドリューの耽美的なタッチの虜になれますね。全編に亘り充実した演奏が聴ける一枚です。興味ある方どうぞ。
評価が遅れている快作 ★★★★☆
ケニー・ドリューのブルーノート唯一のリーダー作にして快作だと思う。彼のブルーノート盤というと真っ先にあがるのが「BLUE TRAIN」の好助演だが、この盤は以外に見逃されている。どちらかというと、共演のハバード、モブレイの方に目がいきがちで特にハバードなどいつもどおり、そつのない名演なのだが、リズム・セクションのサム・ジョーンズ、ルイ・ヘイズのカッチリしたリズム・キープがこのアルバムの成功の鍵になっているのではなかろうか。ルイ・ヘイズの前ノリのドラミングがこのセッションに緊張感を漲らせている。全編ドリューの作曲で良くリハーサルがなされたように感じられるのがブルーノートらしい。1曲目の「UNDERCURRENT」は傑作。2曲目の「FUNK COSITY」もブルーノートらしい佳曲。難をいえば、全体を通してドリューのプレイにもうひとつ覇気というか、ひらめきが感じられないと思うのだが、どうだろう。
ハードバップ最強盤【03】 ★★★★★
この盤の評価が低い意味が解らない… 曲良し演奏良し録音良し、ここまで完成度の高いハードバップの記録は少ない。紛れも無い名盤でしょ?まずサム・ジョーンズ(ベース)とルイス・ヘイズ(ドラム)は、当時、マイルスより人気が有ったキャノンボールのクインテットのリズム隊!テナーがマイルスが欲しがるくらいの絶好調なハンク・モブレー、ペットがデビュー間もないリー・モーガンを凌ぐ勢いのフレディ・ハバード!もう〜 この年でのベストメンバー(英語の紹介には「CREAM」って最大級の賛辞ですね)最強鉄板!一曲の頭からジョーンズ=ヘイズのコンビは、ぐいぐいとセッションを引っ張って行く。レギュラーでやってる二人ですから阿吽の呼吸だよね。このリズムの抜群の安定感が一期一会のセッションとは思えない高みへと導いたのです、やっぱりサム・ジョーンズは凄いです 「仕切るウォーキング・ベース」とでも言いましょうか(笑)ヘイズもキャノンボール楽団よか気持ち良くプレイ出来てるよね、ソロも悪い時のドタバタした感じが全く無い。ケニー・ドリューは本当に、うっとりする様な美しいピアノ弾くよね。自作曲だし素晴らしい出来だから当然かな。最後のバラードが特に良い! ドリューも良いけど ハバードのペットが実に良く歌うよね。「ヒア・トゥ・ステイ」以降、急激に上手くなる感が有って、それはそれで凄いと思うけど 「歌心」たっぷりのハバードも好きだな。一曲目だけ聴くと余りの上手さに(ちょいモード入ってるしね)まさかモブレーが吹いてるとは思わないだろうけど、この盤はJMのコロムビア盤と同じくらい吹けてます。
時代のもつ熱さを感じる作品 ★★★★★
 久しぶりに本作を聴いてみた。小生は、神田神保町にあったJAZZ喫茶「響」で本作をよくリクエストしていた。Masterに薦められて、一耳惚れ。すぐにTonyレコードに走ってAnalog盤を買い求めた、(この当時はキングレコード盤だった。キングレコード盤は、音づくりが巧みで、後に出た東芝盤よりオリジナル盤に近い音づくりをしていた。)この東芝盤は、Analog盤に迫るよい音づくりをしている。廉価盤として出ている今こそ"買い"だ。
 ここでのDrewの演奏には、Dark Beauty以降の諸作と全く異なる灼熱の炎を感じる。それはDrew自身がもっていたというより、やはり黒人の意識が高揚し、反差別運動に向かった時代の熱さが伝搬したとしか考えられないのである。Modern Jazzの黄金期が、マイノリティが自己の存在のすべてを日々のくらしの様々なところに放ち続けていた日々に重なることを忘れてはなるまい。
 そして、ここでの5人のImprovisationは、日々のくらしのあちこちに閉塞感を感じながらも、それに甘んじている今の自分を撃つのである。
4000番台でびっきりの、いやBN全体でも屈指の熱い江戸っ子ハードバップ ★★★★★
トミフラ、ハンクジョーンズ、デュークジョーダンなどと同様、ケニードリューといえば地味な脇役、渋いバイブレイヤーという印象である。主にバドパウエル派といわれる切り口、ワタクシはかつてリバーサイドのトリオ盤を買ったことがあったが、その時もこの印象は変わらず、あまり入れ込まなかったのだが....。このアルバムにしてもハバード+モブレイの4000番台ありがちフロントラインにサムジョーンズ?そういわれるとサムシン’エルスを思い出すな、まったりファンキージャズかしらん、なんて思っていたのだが....
このタイトル曲の熱さはなんざんしょう~、素晴らしくかっこいいではないか。Drのルイスヘイズ、あまり聞かない名前だけどトニー並みにがつがつきていて、ブレイキー風楽しさも併せ持つなかなかいい味出しておるぞ、サムブラウンも実はロンカーターばりにタイトであり、フロントの二人もバリバリにハードでバップであり、何しろあのモブレーが揺るぎないのである。なるほど、世評に言うとおりリーダーの時よりサイドにまわったほうが据わりがいいらしい。コワモテである。そしてなにしろケニードリュー、この地味な脇役と思っていたピアニストがすごい。基本バド系としての定番、低音をトヨ~ントヨ~ンとソニクラやウィントンケリーが得意とする技も駆使しつつ、時としてチックコリアか!と思うほど鬼気迫るテクをかます。う~ん、このタイトル曲はスゴイ!ビルエヴァンス×ジムホールのアルバムと同名だけに、なめてかかると火傷するぜなのである。そーいやドリューはあのブルートレインで弾いてる人ではないか。確かに侮れぬ。
言ってみればほんわか系の多い4000番台ピアニストの中でこの抜群のテクと迫力は特筆できる存在である。おお!ドリューさんすまなかった。こんなにスゴイ人だったのね。