面白かった!!
★★★★☆
外国の作品って訳の日本語が意味わからなっかたり、変だったりして、読みにくいのが多いと思うんですけど、この本は読みやすかったです。
表現の仕方も細かく綺麗でした。
主役の2人の会話も面白かったです。
殺人事件も最初はその話要らないんじゃない?!と思いましたが最後の方でやっと犯人もわかって、この物語を終らせるには必要でとても意味のある事だったんだと、すごく納得しました。
主役2人のすれ違う心に切なくなり涙腺緩みっぱなしでした。
この物語に出会えてよかったなと思いました。
ぜひ一度読んでみてほしい作品です。
15年ぶりの再会
★★★★☆
幼い頃、居候同士で共に虐げられてきたヒーローとヒロイン。
助け合って生きてきた二人が大人になって再会するという「幼馴染の恋愛」なお話です。
ヒロインは貴婦人達の「話し相手」を職業にしている自立している女性ではありますが、一人で生きている女性に風当たりが強いこの時代、あまりいい境遇とはいえない生活をしていました。
そんな時、爵位を継いで金持ちになったヒーローと15年ぶりに再会します。
しかも、ヒロインの境遇を哀れんでプロポーズまでしてきます!
幼い頃から好きだった男性からのプロポーズに心躍る反面、愛の無い結婚生活を考えるとどうしても躊躇してしまうヒロイン。
結局、結婚する事に同意するのですが、新婚生活は親戚のトラブルに巻き込まれて苦労する羽目になってしまいます。
今回はキャンディス作品によく見られる、暴走機関車ヒロイン(笑)ではありません。
自立心が強く、強気な性格ですが、ハチャメチャなヒロインではないので、作品自体も大人しめ。ドロドロ感もあまりないのでスッキリしたお話だと思います。
肩の力を抜いて読める作品という印象でした。
原題の意味
★★★★★
原題は「自立した女性」女性の自立が難しい時代に、ヒロインは自立して生活をしています。幼馴染とのロマンスが丁寧に書かれていて、ヒロインの自立心と潔さ、脆さと悲しさがよく書かれています。ヒロインの母親は、子供と路頭に迷わないため選択をしますが、悲しすぎます。この時代に生まれなくて本当に良かった。これもある意味自活なのでしょうか。単なるロマンス小説でない、重いものもある本でした。シャロン・サラ名義の分は結構社会派なのですが、こちらも考えさせられました。殺人者が男の犠牲者のようで、哀れでした。わが子に憎む男の姿を見た時、正気ではいられなくなりました。ヒロインも危機に立つとヒーローに自分の愛を伝えていないことに、ヒーローも大事なことに気づきます。主人公たちが幸せをつかんで、良かったと思います。
シンデレラのお迎えは、幼馴染の伯爵
★★★★☆
19世紀、イギリス。
ジュリアナは、意地悪な親戚の世話になることを厭い
貴族の令嬢のお目付け役として働いていた。
心ひそかに夢見るのは、幼馴染のニコラスが迎えにきてくれること。
子どものときの約束に期待してはいけないと心に言い聞かせていたけど
偶然に再会したニコラスは、ジュリアナを捜していたと言う。
富裕な伯爵となったニコラスは、ジュリアナに求婚するが
それは彼女への友情から、彼女を助けるための、形だけの結婚で。。。
幼いころ、親戚のやっかいものとして共に暮らしていた二人は
深い絆をきずいています。
それは大人になって再会してからもかわらないけれど
それ以上に惹かれあう二人。
けれどお互いに、相手には自分はふさわしくないと、気持ちを抑え。
ニコラスが継ぐ地所をめぐる騒動もからむ、
じれったくあまいロマンスです。