オバマ陣営のソーシャルメディア活用法の内幕
★★★★★
久々に興奮して一気に読み終えた本だ。
著者のラハフさんは、実際にオバマ陣営の
選対チームとして参加し、その内側から
いかにオバマ陣営がソーシャルメディアを駆使して
当選までの道筋を掴んだのかを明らかにしてくれた。
オバマ大統領のソーシャルメディア活用方法は
そのまま、ビジネスにも転用できることは間違いない。
ツイッター、Facebook、YouTube、USTREAMなど、
オバマ陣営は最新のソーシャルツールをいかに
活用していったのか、ぜひその方法を学んで頂きたい。
個人的に「すごいな」と思ったのは、
オバマ陣営のオンライン担当ディレクターが、
Facebook創業メンバーのクリス・ヒューズ氏だったこと。
当然ながら、彼はソーシャルメディアはもちろんの事、
ネットプロモーションというものを熟知している。
本書を読んで、その方法はまさに見事だと思った。
エピソードは色々と本書内で紹介されているが、
たとえば、ネット献金の割合。
オバマ陣営、献金総額が7億5000万ドルのうち、
なんと5億ドルは、ネット献金だったようだ。
実にネットをうまく活用していたと思う。
また、こんな人物をメンバーに参画させることが
できるオバマ大統領も、本当にすごいと思う。
一流の人物のもとには、一流の人材が集う、ということだろうか。
本書は、ソーシャルメディアを活用して政治活動を
成功させたい人のみならず、経営者や一般の
ビジネスパーソンにも、大変参考になる本だと思う。
オススメの一冊です。
今、丁度いいかもしれない
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ソーシャルメディアをどう活用すればよいか悩んでいる(というかまったく分からない)企業のウェブ担当者・代理店・ウェブコンサル会社は一読するとヒントが隠れている。
政治のドラマチックな部分が若干目立つものの、どう体験をデザインするか、という視点で具体的なエピソードが紹介されているのは参考になる。選挙から時間もたったが、それほど風化もしていない。
日本の事例でこうした本が早く出てほしい。
日本の次世代の政治家にも読んでほしい
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オバマ大統領の選挙戦でのソーシャルメディアの活用チームに自ら志望して参加した筆者だからこそ書ける内容に迫力を感じる。Twitterを使うことがネット議員の象徴であるかのような日本の風潮に一石を投じる。これを読めば、米国ではオバマ大統領のときよりも前から長きにわたりソーシャルメディア利用の試行錯誤や経験があった上での今回の成功があったことがわかる。また、チームワーク、オフライン活動との連動、科学的なデータと手法の採用など、日本の議員やスタッフの方々が参考にすべき点も多い。