Lonely Runs Both Ways
価格: ¥1,874
2005年の時点で、おそらく人気・実力ともに最高峰のコンテンポラリー・ブルーグラス・バンドであろうアリソン・クラウス&ユニオン・ステイション。グラミーも受賞したこのグループ最大の魅力が、アリソン・クラウスの魅惑的なヴォーカルとジェリー・ダグラスの表情豊かなドブロ・プレイにあるのは、改めて言うまでもない。本盤においても、そんな彼らの巧みなパフォーマンスは快調そのものだが、アリソンの美しい歌声に“恋している”僕としては、特にギリアン・ウェルチ作の「Wouldn't Be So Bad」や「Crazy As Me」をベスト・トラックに挙げておきたい。こうしたミディアム・チューンにおける、穏やかな中にも翳りと郷愁を感じさせるムードは、彼らならではの持ち味といえるものだ。(木村ユタカ)