感動的な漫画
★★★★★
僕はテレサ編で感動してこの漫画のファンになりました。作者も大体描きたいことは描いてしまって、巷で言われているように様々な事情で連載を長引かせている気もしますが、テレサ編であれだけの感動をくれたのだから、最後まで応援したいと思います。
戦闘シーンもスピード感があって良いけど、何よりも魅力あるキャラたちの心に響くセリフがいいですね。
回帰と展開
★★★★★
成長しているのはクレイモアだけじゃない
ってことが感じられる描写がある。
そこに暖かさを感じる。
ミリアに忠実なタバサも好きだけど
シンシアの『ぐいぐい』といった言葉が似合う挙動がなぜか良い。
サブキャラももっと描いて欲しい気もするが贅沢はいいません。
物語は一回原点に戻って 新たな局面への展開 といった位置づけだと思う。
ラキ・プリシラ、7人のクレイモア、不気味に動く深淵、ガラテア・街のみんな
一度に出てきてそれぞれが動き出す!なんかワクワクします。
今連載中の部分とつながる事実もこの巻にあるので外せない1冊でしょう。
世界観があらわになる急速の展開
★★★★★
北の戦闘から7年。
行方不明の戦士7名が圧倒的な強さとともに還って来た。
組織から逃亡したガラテアを前に、
ミリアは語り始める。
自分が知り得た情報のすべてを。
その内容は、クレイモアの世界観を明確にする衝撃的な事実だった。
妖魔は何故現れたのか。
クレイモアの大剣の素材は何か。
物語は終幕に向けて、加速的に進んでいるように見えつつ、
まだまだいくつもの布石が鏤められていて、
目が離せない。
世界観をあっさり種明かしする展開の速さは、
昨今ありがちなダラダラと物語を引っ張る
キャラ重視の人気漫画とは一線を画していて、
ストーリーにどんどん引き込まれる。
戦場で助け合う女戦士たちの関係も、
臭い友情漫画とは違って、妙に共感できる。
驚き&期待+不安
★★★★☆
内容はクレア一行が覚醒者アガサを難なく倒す。
組織の事、自分達が居る世界の事、外の世界の事が語られる。
大体このような感じです。
アガサは7年間修行したクレア達の強さを描くための言わば噛ませ犬。
7年前までは敵が強大過ぎてクレア達のパワーアップは必須でした。
そして今は以前まで脅威だった覚醒者をアッサリ・・・しかもナンバー2。
物語が外の世界に展開していく上でただの覚醒者は弱者扱いになるんでしょうか。
そうなると今後は深淵クラスの敵が結構登場しそうな気がします・・・。
一気に物語が拡大していく15巻です。
そのため驚きと今後どのように物語が展開されていくのかという期待はありますが、
パワーインフレや元々の目的である「プリシラの討伐」が薄れないかという不安もあり。
この超インフレは吉か凶か?
★★★☆☆
かつてのナンバー2である覚醒者アガサを楽々と倒したクレア達、
その後にミリアから語られるクレイモアの組織や、今いる世界の話。
これにより一気に話は拡大化し、中学生の軟式野球から高校野球を飛び越え、
一気に大リーグを含めたプロ野球にまで飛躍するような急激な展開です。
成長したラキは容易に妖魔を打ち倒し、クレイモアと同等の戦士へと変貌しているし、
かつては恐怖の存在だった「覚醒者」は、今や”その他大勢”のレベルで、
「深淵の者」ですら標準仕様といった力関係になっています。
しかしこの物語は基本的にクレアによるプリシラへの仇討だったような気が・・・
ここまで話を拡大すると、かなりの長期化は避けられません。
とりあえずこの15巻自体はそれなりに楽しいのですが、剣士の戦いから世界の勢力争い
となってしまうような感があり、上手くまとめる事が出来るのか、ちょっと先行き不安です。