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HYS

価格: ¥3,059
カテゴリ: CD
ブランド: コロムビアミュージックエンタテインメント
Amazon.co.jpで確認
圧倒的パワー ★★★★★
圧倒的なパワーに押し潰されそうになります。 特に歌詞が半端ない。

個人的に良いなぁ、と思ったのは、思春期病といじめで、凄い悲しいことを歌ってるのに、何故か聴いてると元気が出てくる。

暗いテーマであるが故に、応援ソングであるようにも思えます。
「極東慰安唱歌」直系 ★★★★★
椎名林檎の「無罪モラトリアム」に4年先駆けてあられもない思春期の現実を切り取ったアルバム。
「無罪モラトリアム」では、物語は少女が博多と思しき地方都市から東京へ出てきたところから始まって、ある晴れた日の(別れの後の)一人暮らしの脱力感で終わる。CDは絶頂から始まり、あとは全部エピローグ。比較的短期間の日常。
「HYS」もまた、様々なシチュエーションに仮託して思春期の感情のゆらぎを描き(タイトル曲の1のみ思春期とは関係のない日常)、最後は別れの後の一人暮らしの脱力感で終わる。両者に共通するのは泣きはらした後の脱力感と若干の開き直り。「HYS」にのみ満ちているのは自分に欠落しているものへの渇望感。
「無罪」ではリアルタイムであるが故の疾走感が若い人たちの共感を呼んだが、「HYS」では振り返る視線で思春期の感情のゆらぎを描写したが故に、歌詞はより残酷で、歌は演劇性を含み、時間は圧縮され、「無罪」に共感した若い人たちの共感を呼ばない。
4. では「バーバラ・セクサロイド」と同じ世界を使いながら、唄っている内容といえば明るくない未来に向かってすら人は生きざるを得ないという現実、否、生き延びるのだという決意。「オーロラ・B」に似た内容の8. でも、主人公を苛むのは寂しさではなく肥大しパンクしそうな自我。「ヤプーズ計画」のエロ・グロ・イノセンスのようなキャッチーなコピーは似合わないし、戸川純のエキセントリシティからパンキッシュな曲を期待すると肩すかしを喰らう。実に真っ当な変幻自在の戸川純風味ロックアルバム。
ん!? ★★★★☆
椎名林檎っぽいと、ある雑誌に書いてあったんで
気になって聴いてみました。
一回目聴いた時は「んんー微妙かも??」とか思いましたが
日々の流れの中、数回聴いていくうちに
このアルバムの色を感じ、身に溶けていったという感じです。
感じた色は怖かったです。このように感じたのは私だけでしょうか?
詩人としての戸川純を聞き込む1枚 ★★★★★
ヤプーズの魅力は、戸川がつづる歌詞の絢爛・繊細な世界と、さまざまな引き出しから湧き出すヤプーズの面々のメロディだと思います。本作は音的には派手なところがなく、テンション低めに感じますが、そのぶん内にこもった怨念をぶつけるように歌い上げた戸川の歌詞をじっくり聴いていただきたい。

1は時事ネタ?を歌い込んでありますが、これ歌詞替えて2003年バージョンとかできそうですね。ヤプーズはいつも時代の先を行き過ぎ。2・5・7は、いまこそ聴きたい/聴いてほしい曲です。全体に暗い曲調で救いがなく感じる本作ですが、10で思い切りカタルシスを感じてください。親兄弟や神様はけっして私を救ってはくれない、と気付いたときの清々しい無力感を感じつつ。

やっぱり戸川純は天才だ。 ★★★★★
バーバラ・セクサロイドの続編とも言える4。
ロリータ108号の続編とも言える8。
曲調で言えば、バーバラと8は続いてるでしょう。

テーマはヒス、に留まりません。
自殺、いじめ、へヴィーも良いとこな言葉の羅列。
歌詞カード見て、胃が、重くなってきます。

でも、すごい、重いからって負けてない。

曲が、声が、楽器が、「負けるな!」って言ってるのがわかります。
負けたくない、負けてられない方にお薦めです。