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玄奘西域記 (1) (小学館文庫)

価格: ¥670
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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宗教ってなに? ★★★★★
これを初めて読んだのはもう10年前。部屋の掃除をしていて久しぶりに再読。
そしてたまらずレビューを書いています。

西遊記といえばいわゆる徳高い三蔵法師様と孫悟空やらの物語を想像される方がほとんどだと思いますが、
これは玄奘という一人の少年が仏教の高位職である三蔵法師と呼ばれる前の旅を描いた物語です。
(作風は明るく前向きで読み易く、登場人物もみんな個性豊か!)

宗教とは人を救うのか?政治の道具なのか?
物語が進むにつれ読者は玄奘と同じ疑問を抱かずにはいられない現実をみます。
権力者は土地を欲し、宗教は人心を欲すると、宗教に否定的な友人ハザク。
統治のためにふりかざされる宗教。
それでも「人が人を信じる心、それもすでに宗教なのだ」という作中の言葉を、
宗教を敬遠するハザクと宗教を伝える玄奘の二人が
その揺るぎない友情で失くしてはいけないものなんだと証明してくれたような気がします。

なんだろう、この読後の清涼感。

宗教をこんな風に真正面から楽しく分かりやすく考えさせてくれるなんて!
と本作の質の高さに驚いた10年前。
そしてそれなりに大人になった今読み直しても、その気持ちは何も変わりませんでした。
これもある意味宗教なのかな(笑)

「二人とも追われたら?」
「その時はまた二人で旅をしよう」

一人でも多くの人に手にとってほしい名作です。
待望の重版! ★★★★★
重版予定があるそうです!
名作を読める機会がやっと来ました!
(「弐」しか読んだことが無い)
なぜ、 ★★★★★
この大変完成度の高い作品が、なぜ出版社品切れ重版未定なのでしょうか?

混迷な時代における宗教の意義とは何か。
この作品は、そんな深遠なテーマを扱っています。
と言っても、少しも堅苦しい調子はありません。

何より、あの三蔵法師には実は兄がいて、
はじめ玄奘は、その兄のお供に過ぎなかったという、
大胆な設定が実に見事です。
人格者を絵に描いたような偉大な兄にコンプレックスを抱く玄奘、
そんな弟の秘められた才能・宗教者としての資質を見通している兄。
この二人に、個性豊かな仲間が加わります。
複雑な背景を背負いながら玄奘を常に支えるハザク、
道化を装いつつも、深い知識の持ち主であり、
誰よりも仏教の将来を案じているプラジュニャーカラ。

と、本書の魅力を挙げていけばきりがありません。
これは、諏訪先生の現時点での最高傑作であるとともに、
日本漫画界にまれに見る傑作であると、私は考えています。
高昌国王がとても素敵な作品 ★★★★☆
 『西遊記』でお馴染みの三蔵法師玄奘を主人公とした漫画ですが、史実の玄奘をモデルとしているため、妖怪変化との激闘などは一切ありません。玄奘の性格もまた独特です。『西遊記』ではヘタレ男の代名詞のような玄奘ですが、こちらは体力はあるし、短気だし喧嘩は滅法強いし、髪は生えてるし(笑)で、あなたホントに僧ですか?という感じです。
 個人的には第一話の「高昌国」が一番好きです。ここの王様がとても素敵なのです。きれいで優美で気高くて。シルクロードの国の豊かさと、大国に挟まれた小国の悲哀がよく描かれていたと思います。けれど高昌国王に好感をもった分、唐の太宗がケダモノに見えてきました。征服欲旺盛な皇帝の前では、どんな手を打とうと小国の命運など風前の灯なのです。
 この作品は、玄奘を通して「人と宗教と国家」という大変難しいテーマに取り組んでおり、哲学的なセリフが出てきたりもしますが、個性的な登場人物たちのおかげで、さほど難解ではありません。史実通り、玄奘とハルシャ王との会見も描かれており、非常に読み応えのある作品となっています。
壮大なテーマだが、難解ではない ★★★★★
 昔、ほれこんだ作品だ。今は残念ながら手元にないので、記憶で書く。
 もちろんテーマは「宗教とは何か」であり、かなり詳しくお調べになって書かれたようで、突厥の内情やら、サマルカンドの衰退しつつある拝火教、天竺国内の為政者等とのかかわりもしっかりと描かれている。当時新興宗教だったイスラム教がどのように受け入れられたのかなども、実に興味深い。私は、玄奘が師匠に「宗教とは必要なものでしょうか」と問い掛ける回をたまたま雑誌で見つけ、はまったのだが、少女誌にしては理屈っぽいものを載せてるなと妙な感心をしたのを覚えている。
 まあでも、難しいことはさておいても、途中から一緒に旅をする突厥の王子様ハザクとの友情物語として読んでも構わないし、玄奘自身がとても魅力的に書いてあるので、読みにくいことはないと思う。
 個人的には、ハルシャバルダナ王のファンだった。玄奘に「注意を怠ると宗教は政治に利用される」と、少々意地の悪い方法で教えてくれた人。平山郁夫画伯の素描に彼そっくりの顔を見つけたときは、ちょっとニヤリとしてしまった。
美月楼書房 ★★★★★
何度でも読み返したくなる作品です。
カツオブシ書店 ★★★★★
西遊記で有名な三蔵法師。玄奘の若い頃の物語です。兄・長捷と共に経典を本国へ持ち帰るため旅立った、玄奘。突厥の王子ハザクとナーランダー仏教大学出身のプラジュニャーカラ達との出会い、旅路で起こる様々な出来事から、仏教の、宗教の目指す真の心に目覚めてゆく。人間的成長の記録であると共に友情物語でもあります。宗教を越えて人が心に刻むべき事柄を描いている作品だと思います。文庫版で全2巻。1巻が唐から天竺への道、2巻は天竺での仏教の揺らぎ、唐への帰還までを中心に収録しています★『うつほ草子』も文庫版3巻が発売で完結。「天籟の楽」聞いてみたいです★
BOOKS JAILBIRD ★★★★★
文庫版。全二巻。「西遊記」のモデルとなった、玄奘三蔵の取経の旅を描いた作品。 
BOOKEND堂 ★★★☆☆
【唐初期・602~664年】【全2巻】天竺より、正確な原文のままの経典を持ち帰り、戦乱や、飢饉などに苦しむ人々を救うために、高僧である兄・長捷が長安を出立することを決め、その通訳兼護衛として、同行することになった玄奘三蔵。しかし、玄奘は僧ではなかった。僧に憧れる三蔵であったが、兄から語学と武芸しか習うことを許されなかったのだ。優れた人格と、人を魅了するカリスマ性を備えた兄に、コンプレックスを抱く玄奘は、高昌国の王から髪を伸ばしているのは、兄への反抗の印ではないかと言われ、マニ経の秘法を見せられる。それは、無数の僧を喰らう妖魁(深沙神)と、その足元を歩く自分の姿だった。さらに、今まで外れた事の無いマニの占いで、天竺から経典を持ち帰るのは玄奘一人だという卦が出たと言われ【感想】三蔵法師といわれると『西遊記』?という人も多いと思う。そんな人に読んでもらいたい一冊。仏教のみならず、拝火教や、イスラム教など宗教についても考えさせれれるお話です。玄奘とトルコ人のハザクとの濃ゆい友情もミドコロ!
千鳥読集 ★★★★☆
文庫版全2巻・通常版全4巻/中国~インド・唐代:
ARUCA堂 ★★★★★
玄奘三蔵の話です。凄く内容が濃くて驚きました。諸葛孔明 時の地平線を書いた方の一作品です!諏訪さん好きな方は是非!!
★おたっきーな本屋★ ★★★★★
コミック文庫版◆仏教が中国、日本でこんなに盛んになったのも、玄奘三蔵が天竺までお経を取りに行ってくれたから。◆その玄奘を主人公とした漫画です。実は玄奘は僧であった兄のボディガードとして一緒に旅を始めたという設定。「西遊記」の三蔵法師とも違う、とても人間くさい玄奘が泣いたり怒ったりして成長しながら、自らも名実ともに仏僧になっていく玄奘の姿がさわやかです。
閉架気味書庫 ★★★★★
ご存じ唐の坊さま玄奘の、天竺への取経の旅のおはなしです、ですが。
出会い、別れ、友情、苦悩、成長などなど、言葉にすれば陳腐だが(わたしのせいか)、涙せずにはいられない名作ったら名作。
初め、玄奘のマユゲが気になる向きもおありかと思うが、どんどん美しく成長する玄奘とハザクに目を奪われることでしょう。
歴史のお勉強もできます。文庫は全二巻。
ブックス・アルビレオ ★★★★☆
ちょっと風変わりな悩める青年玄奘の求法記。この作者の博識も注目。事に古代中国に関しては学術的専門知識が相当にある。丁寧な作画も好感度が高い。全2巻。
のんのん BOOK SHOP★ ★★★★★
純粋に楽しんでも、感動する作品ですが。主人公とハザクの友情が実に(笑)
宗教とは何か?なんのためにあるか?を深く考察させられる名作。主人公の成長物語でもあります。
漫画、曰く ★★★★★
西遊記の三蔵法師のモデルとなった玄奘の話です。いかにも三蔵っぽいお兄さんとのコンプレックスに悩んだり、ちょっとイメージの違う三蔵(玄奘)に出あえます。猿と豚と河童はお供していません。
音無書房 ★★★★★
『西遊記』のモデルとなった玄奘をモデルとした西天取経の物語。理想の兄僧・長捷や突厥の王子・ハザク、どこか胡散臭い坊主・プラジュニャーカラを道連れとして、玄奘は様々なことを学んでゆく…。宗教とは、信じる心とは何なのか。前向きな主人公が幾度も壁にぶつかり、それを突き崩して成長してゆく様が圧巻。そして読後感はどこまでも爽やか。七世紀のシルクロードを旅してみませんか?
Book Of 鳴神館 ★★★★★
三蔵法師ではなく、生身の玄奘として描いた作品。Kohjinベスト10作品。諏訪作品で最も美しい少年ハザクは必見!ちなみに玄奘は重度のブラコンです。(笑)新書版(全2巻)は絶版ですが、文庫全2巻は購入可です。Kohjinのベスト10(作品)に2作品もランクインした漫画家はこの作者だけです。
千年狐 ★★★★★
 漫画文庫、全2巻。玄奘三蔵法師と聞いて『西遊記』を思い出すか、『大唐西域記』を思い出すかで全然違う(をぃ。)。高僧である兄を配し、その護衛として、史実よりも若き時に旅立つ玄奘と、彼を取り巻くさまざまな国や人々の話。……面白ーいっ、ていうか相棒・ハザクさん美人だよねっ。西域の国データが実は史実に基づいてると後で知って驚いた(汗)。
真船屋 ★★★☆☆
 西遊記とはまた違った玄奘三蔵の物語。 高僧である兄の通訳兼護衛として西域に旅だった玄奘が、経典を唐に持ちかえるまでを描く。 時代考証もちゃんと行っているようです(物語が史実に忠実という意味ではない) 坊さんの話でありながら堅苦しくなく、素直に楽しめます。 貴重な休日を潰す位の価値はあるでしょう。(私は潰しました。…何で坊さんの話で日曜がきえるのかなぁ、と後で笑いましたが)
二月書店 ★★★★☆
「西遊記」見てると、玄奘三蔵なんて弱っちくて、わがままで、頭でっかちの分からず屋で、振り回される悟空がかわいそうになってくるくらい足手まといなイメージがあるんですが(テレビドラマの影響だろうか)。そんなイメージをひっくりかえした漫画です。よく考えたら、長安から、インドまで徒歩で往復して、しかも帰りは何万巻にも及ぶ仏典を持って帰ったのですから、体力も語学力も政治力もずば抜けていたんですよね。そして、何よりも「西天取経(仏典を天竺から持ち帰ること)」という言葉のもつ意味ーーが、これを読んではじめてずっしりとした重みを持って感じられました。「灯をともす」というのは、私の感動のツボなので、何回読んでも大泣きしてしまいます。全2巻。
こいこい堂 ★★★★☆
あの有名な三蔵法師のモデルでもある唐の僧、玄奘が長安から天竺まで西天取経の旅をした実話に基づいて、架空・実在のキャラクターをとりまぜて再構成したお話。宗教物語でもあり友情物語でもある感動の紀行ロマン(笑)というところかな? 主人公である玄奘の成長物語というおもむきもあって、基本的に素直で誠実で生真面目な彼が、人に触れ理を知って、悩んだり苦しんだりしながらも確実に成長してゆく様子は見ていてホントに気持ちがいいです。最後の方なんてやたらカッコ良いぞ! 主人公玄奘と旅を通じて無二の親友になるハザクがまた、主役に負けないいい奴。もう二人は親友とかそんな言葉じゃ足りん、魂がつながってるのだ! とかわけのわからんことを考えてしまった。脳味噌沸騰してたんだな。ずっと一緒に旅して欲しかったです。友情にしろ信仰にしろ、相手の気持ちを理解しようと努力する心、いたみや苦しみを共感しようと願う気持ち、それがこの作品の主題なのではないかという気がします。[紹介:平店員・@まどか]
北奏館書籍部 ★★★★★
玄奘三蔵の西天取経の旅を描く物語。ここに描かれる玄奘は、天竺に西天取経に向かう兄に通訳として従う少年で、彼が旅をする中で色々な人に出会い、激しく心を揺り動かされながら、取経僧として成長していく。読んでいる方もかなり心を揺さぶられる。連載時から目が離せなくて、毎回すごい物語だと思いながら、楽しみにしていた。ホントに、毎日「玄奘西域記」のことを考えていたもんなあ。宗教とは、人の心とは、社会とは、国家とは等々、色々な問題に対して正面から真摯に悩み苦しむ主人公から、目が離せなかった。脇も手堅く、突厥の王子・ハザクとの友情物語もはずせません。私個人としては、変わり者の天竺僧プラジュニャーカラにベタ惚れなんですけども。
雷鳴育英会 ★★★★☆
西遊記でおなじみ。玄奘のインドまでの旅。
その成長のものがたり。
あまなつ堂 ★★★★★
「三蔵法師が主人公」
なーんて聞くと、つい故夏目雅子さんを思い出す人が多いのではないでしょうか。
諏訪緑さんの描く三蔵法師=玄奘は「筋肉バカ」とか「ゴリラ僧」とか言われてしまう力自慢(=喧嘩っぱやい)のお坊さん。
というか、この段階では高僧といわれる兄、長捷の護衛兼通訳として取経の旅に同行しているだけ。
未熟な中に一途さのある玄奘は、道に迷ったときの心の支えになります。
「人にはそれぞれ役目があるもんですな」
時々このせりふを自分に向かってつぶやいたりします。
ひっくりかえったおもちゃ箱 ★★★★☆
主人公はなんと若き日の三蔵法師。彼が三蔵法師と称えられるうになるまでの旅と出会う仲間たち。祈る気持ちは永遠だと教えてくれます。