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イン・ザ・ベッドルーム [DVD]

価格: ¥2,090
カテゴリ: DVD
ブランド: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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   この『イン・ザ・ベッドルーム』のように、心に響く、美しい映像作品が発表されると、映画が表現し得る感性、啓示性の限界がまたしても押上げられたような気がする。今回が初監督作品となるトッド・フィールドは、脚本家ロブ・フェスティンガーとともに、アンドレ・デュバスの原作をもとに21歳の息子を殺された両親の深い喪失感、怒り、冷徹なまでの復しゅう心を静かに描いてみせた。映画は、フランク(ニック・スタール)が大学の夏休みを利用して里帰りするところから始まる。フランクは、ナタリー(マリサ・トメイ)という、暴力夫と別居して2人の子供を育てている魅力的な年上の女性と付き合っていた。フランクとナタリーの関係がみんなの中にある偏見を露呈することになったとは言え、フランクと両親の間に通い合うあたたかく優しい愛情の描写は、映画でその後起こってくるどうしようもない憤怒に強い説得力を与えている。ロブスターだけでもっているメイン州の小さな町で中流の暮らしをしていたマットとルース・ファウラー(トム・ウィルキンソンとシシー・スペイセク)は、フランクが殺された後しばらくの間やるせなさと相手を責める気持ちにさいなまれ続けたが、最後には押さえ切れない怒りがすべてを超越してしまう。フィールドが丁寧に描いた嫉妬、階級意識、深い悲しみといった感情の描写は、ウィルキンソンとスペイセクのこれまでで最高と言っても良い名演技でさらに深みを増している。ユー・キャン・カウント・オン・ミーと同様にこの『イン・ザ・ベッドルーム』も新世紀を彩る最高のアメリカン・ドラマのひとつと言えるだろう。(Fionn Meade, Amazon.com)
前半はフラストレーションが溜まる映画です。 ★★★★★
21歳の息子が、ガールフレンドの元夫に殺されてしまうという話です。

前半は、ストレスが溜まります。元夫の暴力に関して、なぜ警察を呼ばないんだ。。と。
「子供・幼児の前で警察が来たら困ります」ということで、呼ばないんです。
警察に話をしておけば、殺害されずに、そもそも、この映画のストーリー自体がなくなってしまいますが。。。。

しかし、このフラストレーションは、後半部分で父親がその元夫に復讐する過程で解消されていきます。
前半の不満を後半で発散させるという「昭和力道山プロレス」的なことを意図して作られているのではないかと思います。


英語の勉強のために20回くらいこのDVDを見ました。
「You must be hungry:おなかが減っているでしょ」って母親のセリフが2回出てきます。
一回目は、息子に夜食を作るとき、二回目は、復讐を終えた父親が家に戻ってきて、ベッドに入ってきた時です。
同じセリフでも、シーンによってこんなに違うものかとつくづく思います。


カナダに近いアメリカ(Comden)というきれいな漁業の町のシーンがたくさんあり、印象的です。
カーラジオからは、レッドソックス戦の実況が流れています。
ネタバレ注意 ★★★★★
 息子を殺された父親と母親が主人公の物語。表面的には犯罪被害者の人権を考えさせられる側面、また復讐の物語としての側面もある。しかし、この物語が素晴らしいのはまず悲劇を乗り越えようとする時期の人間の危うい心のバランス・怒りを巧妙に描いていることだろう。平穏を装う夫婦がお互いに対する感情をぶつけ合うシーンはこの映画のクライマックスと言っていい緊迫感で圧倒される。
 しかし、この映画のすごい所はそこではでなく、男の家に行った父親が壁に男の子供の絵や男が愛する妻との写真を見つけ、夫婦の立場で男を描いてきた映画が一瞬男の側の正当性を暗示するところだ。

 理性ある人間として生きてきた筈の父親は、しかし、そこで敢えて自分の行為を止めない。それは「理性」を言い訳に責任を避けてきたことのツケを払わされたからだが、復讐を終えた後に自分の行為の正当性を問わずにいられない。その重い姿がいつまでも心に焼きついて離れない。

 細かいところまで念入りに作りこまれた傑作と思う。今回初監督とはとても信じられない、トッド・フィールド監督作品。この名前を覚えておこう。