現実味の無いストーリーだが官能描写は良い
★★★★☆
シリーズタイトルの「許して」は、最初の凌辱に対して抵抗できなかった悔恨と、その後も続く関係を通して夫を裏切る背信のダブルミーニングだと解釈しているが、本作では、その唐突かつ現実味に欠けるストーリーや、設定として無理のある男と妻の「縁遠さ」によってイマイチ臨場感に乏しく、結果的に妻の単なる浮気にしか見えないところがある。淡白な夫に内心欲求不満みたいな背景も一応あるようだが、それにしても妻がそこまで男に同情したり母性愛を感じたりする必然性もなければ、そもそもそんな義理もないハズなのに何故?という疑問の余地を強く残す前半である。そして、大変残念なことに波多野結衣さんの演技がお世辞にも芳しくないので、これもまた臨場感を損ねる要因となっている。最初の凌辱で『困ります』と連呼しているのに、困った感じが全然伝わってこないのはいただけない。ただし、官能艶技は良い。充分にいやらしい。スレンダーなのにたわわな美巨乳をわっさわっさと揉みしだかれ、時に素晴らしく揺らされ、大開脚の正常位ではひしと男にしがみついてしまうくらいに昂らされ、遂には2度の中出しを喰らっている。この官能美だけで元は取れるし、妻が実質的に堕ちた後半以降は展開も良くなってくるのだが、なんでまた最後になって急にお涙頂戴な結末に持っていっちゃうかなぁ?