知る人ぞ知る、一部で評価の高い「電波的な彼女」の続編です。
ライトノベル的なコミカルなキャラクターと、現代社会の暗部にも
通じた、ミステリー的な展開が魅力の作品です。
今作品の感想を簡潔に述べさせていただくなら、「美味しゅういただきました。」
と一言、述べたいと思います。
続編の期待を裏切らないストーリー展開と、新キャラによる飽きさせない
流れは、これがまだ2作目の新人さんとは思えません。
また、個人的にとても好ましく思ったことは、主人公ジュウのキャラクター
作りです。
主人公は金髪・不良・嫌われ者と、印象が良いとは決していえないキャラクター
です。また、作中には腕力や知力などで、主人公より優秀な登場人物は
何人も出てきます。しかしこういった立ち位置にありながら、ジュウの
魅力はまったく衰えてはいません。
なぜならそれは彼にしかなく、そして他の人には得難いある「モノ」を
持っているからです…
と、ここから先はネタばれにもなりますし、読者によって見方も違うで
しょうから、これ以上は述べないように致します。どうぞ、お手にとって
ご覧になってみて下さい。
まだまだ荒削りな面も否めませんが、それ以上に詠み応えのある作品で
した。次回作はどうなっていくのか、本当に楽しみです。
P.S.本の帯の紹介文は偽りアリすぎです。芸能週刊誌の記事じゃないん
ですから、もっときちんと書きましょうよ(苦笑)